20.9.25ランセットにコロナ抗体陽性率の記事

10月9日付のCare Netに、「新型コロナ、米国成人の抗体陽性率は約9%/Lancet」と題する記事が掲載され、9月25日に医学誌The Lancetオンライン版に掲載された論文「米国で透析を受けている患者の全国的な大規模なサンプルにおける新型コロナウイルス抗体の有病率:横断的研究」が紹介されました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックの第1波の期間中に、新型コロナウイルスへの抗体を獲得していた米国成人集団は10%に満たず、抗体保有者で診断を受けていたのも10%未満でした。

米国・スタンフォード大学のShuchi Anand氏らが、米国の透析患者を対象として新型コロナウイルス抗体陽性率を検証した横断研究の結果を報告。米国の透析患者の多くが毎月定期的に検査を受けており、実用的で偏りなく繰り返し新型コロナウイルス血清陽性率を評価することが容易でした。

検討では、4つの層別(年齢、性別、地域、人種/民族)の推定値も算出し、それらの結果を踏まえて著者は、「新型コロナウイルスの伝播を抑える公衆衛生の取り組みは、とくに人種/民族的マイノリティーと人口密度の高いコミュニティーを対象とする必要がある」と述べています。