最新の国際的合意に基づく診断基準

2011年10月のジャーナル・オブ・インターナル・メディシンに、筋痛性脳脊髄炎(ME)の国際的合意に基づく診断基準が発表されました。最新の研究結果と臨床経験に基づいて、13カ国の臨床医、研究者、大学の教員、患者の権利擁護団体からなる、国際的合意形成のための専門委員会によって作成されたものです。

この診断基準の中で、慢性疲労症候群(CFS)という病名より、筋痛性脳脊髄炎(ME)を使用する方が適切で正確であることが明確にされています。「筋痛性脳脊髄炎は、中枢神経及び免疫システムの深刻な調節障害、細胞のエネルギー代謝及びイオン輸送の機能障害、心臓血管系の異常を伴う、複雑な疾患である。根本に潜んでいる病態生理は、身体及び認知機能に重大な異常を引き起こし、症状を理解する為の基礎を提供する」と書かれています。また、「疾患名に疲労を用いた事が、極端に疲労を強調し、診断基準に混乱と誤用をもたらす最大原因となってきた」としています。

カナダの診断基準で「労作後の倦怠感及び/又は疲労感」とされていた症状は、「労作後の神経免疫系の極度の消耗」という表現に変わりました。これは中核症状であり、MEの診断には必須で、「主として神経免疫系領域における顕著な症状を伴い、要求に応じて十分なエネルギーを作り出す能力が病的にないことである」と書かれています。今まで発症後6ヶ月もの間診断が保留されてきましたが、6ヶ月待つ事は必要なくなったことは、重大な変更です。その上で、「直ちに治療することで、重症度と身体への影響を軽減しうる」とも記されています。

この新しい診断基準によって、医療従事者のMEに対する理解が向上し、研究者はもちろん、臨床現場の医師や患者達も恩恵を受ける事が期待されます。医療関係の方々ばかりではなく、患者さんやご家族にもお読みいただき、この病気への理解を深めていただければ幸いです。この診断基準の翻訳によって、MEのより正しい認知が広まりますことを願ってやみません。印刷して、どうかご活用下さい。

本文書は、Wiley-Blackwell社から翻訳の許可を得、篠原三恵子が翻訳し、東京保険医協会理事の申 偉秀先生に監修をお願い致しました。

最新の国際的合意に基づく診断基準

最新の国際的合意に基づく診断基準(原文)

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