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21.4.29神戸新聞に啓発イベントの告知

4月29日付けの神戸新聞に、「筋痛性脳脊髄炎などへの理解を深めて~来月9日、オンラインイベント」と題して、当会の啓発デーイベントの告知記事を掲載して頂きました。

国際啓発デー(5月12日)にちなんで、NPO法人筋痛性脳脊髄炎の会が5月9日午後1時~3時半、神経系疾患で寝たきりになる患者も多いME/CFSに関する啓発イベントをオンラインで開催します。ME/CFSは、新型コロナウイルス感染症の後遺症として発症する可能性が示唆されています。

当日は同法人が製作したドキュメンタリー映画「この手に希望を」を上映するほか、国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部の山村隆部長が講演します。その後、参加者による交流もあります。定員100人。

21.4.28毎日新聞にCOVID-19後のME/CFS

4月28日付の毎日新聞の連載「感染症と闘う」に、「後遺症か 強い倦怠感など継続~感染症と闘う」と題して、COVID-19後のME/CFSや国立精神・神経医療研究センターの研究チームによる論文について取り上げられました。

新型コロナウイルスの感染者らの間で、後遺症とみられる症状に悩むケースが相次いでいます。神経免疫系疾患「ME・CFS」が強く疑われるといい、国内外の専門家は「新型コロナが引き金になる可能性は十分ある」と警鐘を鳴らします。

相模原市の女性(48)は昨年3月、微熱や頭痛、息切れ、倦怠感などを発症しましたが、熱が37・5度を超えなかったためPCR検査は受けられませんでした。女性はパートを休職、半年かけて血液検査やレントゲン検査などで全身を調べても原因は見つかりませんでしたが、1月には「ME・CFS」と診断されました。現在も1日の大半をベッドで過ごしています。

ME・CFSに詳しい国⽴精神・神経医療研究センターの⼭村隆医師は「SARSなどのウイルスに感染した⼈が発症しており、新型コロナもMEを引き起こす可能性がある」と指摘します。⼭村医師も新型コロナの後遺症が疑われる約30⼈の患者をME・CFSと診断しました。⽶国神経学会誌には昨夏に新型コロナとME・CFSとの関係についてまとめた論⽂が掲載されており、⽶国で大規模な研究も始まっているといいます。

これまでの研究で、ME・CFSにかかると、認知や⾔語で重要な役割を果たす脳の中枢神経系に異常をきたすことがわかってきました。一般の病院で使用できるような診断方法はありませんでしたが、⼭村医師らのチームは今月27日、血液を調べるだけで、高精度で診断できる新たな指標を発見したと発表。「安静にして早期に治療することで、重症化を防げる」と話しています。

NPO法⼈「筋痛性脳脊髄炎の会」は昨年5〜8⽉に新型コロナの感染疑いのある⼈を対象に調査し、326⼈から回答を得ました。その結果、ME・CFSの診断基準を満たした⼈は27・9%に上ったといいます。同会理事⻑は「新型コロナ後にMEを発症するメカニズムがわかれば治療法の開発にもつながる。⽇本でも研究を進めて治療法を確⽴してほしい」と話しています。

NPO法⼈「筋痛性脳脊髄炎の会」のインターネット調査に答えた326⼈には、PCR検査を受けられなかったり、検査で陰性になったりした213⼈も含めました。新型コロナ感染者らの主な生活への影響として「仕事、学校に戻ることができない」(40.5%)、「寝たきりに近い」(12.6%)、「身の回りのことができない」(11.3%)が挙げられました。

ME/CFSは、全⾝性の神経免疫系疾患。持続する疲労のほか、睡眠障害、思考⼒・集中力・記憶⼒の低下、筋⾁痛などの症状が6カ月以上続き、健全な社会⽣活が送れなくなります。厚生労働省の2014年の調査によると約3割が寝たきりになっているといいます。SARSやEBウイルスに感染した患者のうち、一定数がME・CFSを発症しているとの研究結果が欧⽶で報告されています。

21.4.27朝日新聞に免疫バイオマーカーの記事

4月27日付の朝日新聞デジタルに、「コロナ後の診断例もある全身倦怠続く病 免疫異常を発見」と題して、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所免疫研究部の山村隆部長佐藤和貴郎室長らの研究グループが、ME/CFSの血液診断マーカーとなりうる免疫異常を発見したことが取り上げられました。

国立精神・神経医療研究センターは27日、明確な診断方法が確立していないME/CFSの患者に共通する免疫異常を発見したと発表しました。血液を使った診断につながる可能性があるといいます。

B細胞の受容体は多種多様な病原体に対応するため多くの種類があり、人によって種類や構成が違います。同センターの研究グループがB細胞受容体を調べたところ、患者では6種類の受容体の数が増加していることが分かったといいます。

ME/CFSは、ウイルスや細菌が免疫に作用することが関係している可能性があるとされ、新型コロナの感染後に診断される患者もいるといいます。患者で増加していた受容体の一つは、インフルエンザやマラリア、新型コロナウイルスに感染すると増えやすい受容体だったといいます。

研究グループは、血液中のB細胞受容体を調べることで診断に役立つ可能性があるとしています。ただ、臨床現場で実際に診断に使うには、簡単な検査法の開発が必要になるとしています。

同センター神経研究所免疫研究部の山村隆特任研究部長は27日の記者会見で「こうしたB細胞をたたけば病気が良くなるんじゃないかという発想もでてくる」と述べ、今回見つかった免疫異常が病気の原因となっている可能性もあるとの見解を示しました。

21.4.13下野新聞に啓発イベントの告知

4月13日付けの下野新聞に、「ME/CFS 啓発イベント」と題して、当会の啓発デーイベントの告知記事を掲載して頂きました。

NPO法人筋痛性脳脊髄炎の会は5月12日、筋痛性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)の国際啓発デーに合わせて、5月9日に「ZOOM」のオンラインイベントを開催します。ME/CFSは世界保健機関が神経系疾患と分類する病気で、詳しい病態や治療法は不明です。

イベントではドキュメンタリー映画「この手に希望を~ME/CFSの真実~」を上映後、専門家が講演。参加者同士の交流の機会も設けます。先着100名。

21.4.27NCNPから免疫バイオマーカーの論文

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所免疫研究部の山村隆部長佐藤和貴郎室長らの研究グループは、ME/CFSの新たな免疫異常を発見し、それが診断に有用な血液診断マーカーとなりうることを発見しました。

研究グループはリンパ球の一種であるB細胞に着目した研究を展開し、B細胞受容体(BCR)レパトア解析という手法を用い、特定のB細胞受容体が患者群で増加していること、この解析法が診断マーカーとしても有用であることを突き止めました。この研究成果は、ME/CFSにおける感染と免疫病態の関連性の理解につながるものであり、ME/CFSの客観的診断法の確立や治療薬開発への応用が期待されます。

この研究成果は、2021年4月27日に「Brain Behavior and Immunity」オンライン版に掲載されました。当日は掲載時刻に合わせ、記者発表会がWEBで開催され、多くのメディアの方が取材して下さいました。

論文名:Skewing of the B cell receptor repertoire in myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome  

著者名:Wakiro Sato, Hirohiko Ono, Takaji Matsutani, Masakazu Nakamura, Isu Shin, Keiko Amano, Ryuji Suzuki and Takashi Yamamura

雑誌:Brain Behavior and Immunity

DOI:https://doi.org/10.1016/j.bbi.2021.03.023

※NCNPからのプレスリリースはこちらからご覧いただけます。

21.4.16山口新聞に啓発イベントの告知

4月16日付けの山口新聞に、「ME/CFS 啓発イベント」と題して、当会の啓発デーイベントの告知記事を掲載して頂きました。

NPO法人筋痛性脳脊髄炎の会は5月12日、筋痛性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)の国際啓発デーに合わせて、5月9日に「ZOOM」のオンラインイベントを開催します。ME/CFSは世界保健機関が神経系疾患と分類する病気で、症状が長引く患者が多いです。

イベントではドキュメンタリー映画「この手に希望を~ME/CFSの真実~」を上映後、専門家が講演。参加者同士の交流の機会も設けます。先着100名。


 

21.2.5日経新聞にウイルスの脳神経への感染

2月5日の日本経済新聞に、「新型コロナウイルスは脳神経細胞に感染するか」と題する記事が掲載されました。

新型コロナウイルス感染が脳神経系に障害をもたらしたとみられる症例が世界で報告されており、感染の可能性を探る研究が進んでいます。入院中の患者がせん妄を経験したとの報告や、回復後に頭痛や著しい倦怠感、ブレインフォグと呼ばれる思考力の低下など脳神経に関わる障害が残ることがあることがわかっています。

シャリテー・ベルリン医科大学の研究チームは昨年11月、新型コロナで亡くなった人の脳などを調べた結果、鼻腔内の嗅覚粘膜にウイルスが感染し増殖、脳内からもウイルス由来のたんぱく質やRNAを見つけたと報告しました。嗅覚の神経系を介して脳にウイルスが到達した可能性を示しました。

米エール大学の岩崎明子教授らの研究チームは今年1月に、3つの異なる手法でニューロンへの感染の可能性を示す論文を発表しました。ヒトの脳を模したオルガノイドをiPS細胞から作製、新型コロナウイルスに感染させたところ、ウイルスはニューロン内で増殖し、感染細胞の代謝が非常に活発になり、感染細胞の周りの細胞が酸素不足に陥って死にました。ウイルスの感染をブロックする抗体を与えると感染は起きませんでした。

次に、ACE2を発現させた遺伝子組み換えマウスを作製、呼吸器からウイルスを取り込ませたところ脳での感染が確認できました。さらに、新型コロナで亡くなった3人の患者の脳を調べ、ウイルス由来のたんぱく質を見つけました。これらは脳細胞に直接的にウイルスが侵入できる証拠だと岩崎教授らはみています。

米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ 所長は1月14日付の自身のブログで「新型コロナの脳への影響はもっと詳しく見る必要がある」とし、NIH傘下の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の研究グループの結果を紹介しています。

MRIを使い、感染で亡くなった患者13人の嗅球や脳幹などを観察した結果、炎症や出血の痕跡を見つけましたが、脳組織への感染は確認できなかったといいます。新型コロナが引き起こす炎症反応が脳内の血管を傷つけていることを示唆しており、脳内にウイルス由来のたんぱく質などが存在するのは、血管が傷つき血液内に存在したウイルス由来の物質が染み出したためとも考えられます。

宮坂昌之・大阪大学名誉教授も「現段階ではヒトの脳細胞への直接的な感染が証明できたとは言えない」と話します。この問題は新型コロナ患者の治療や後遺症の改善に深く関係している可能性があり、コリンズ所長によると、世界から症例データを集めて詳しく究明する研究がNINDSで進行中だといいます。

21.2.17NHKラジオにエール大学の岩崎教授

2月17日のNHKラジオの「NHKジャーナル」で、「新型コロナの脳への感染 “ブレインフォグ”症状に着目した最新の研究」と題して放送されました。エール大学医学部で免疫学が専門の岩崎明子教授が中心になり、アメリカの研究チームが、新型コロナウイルスが脳に感染することを明らかにし、新型コロナウイルスの新しい面を明らかにしたと注目されています。

岩崎教授:新型コロナウイルスは、肺を中心に標的にすると考えられていましたが、たくさんの新型コロナの患者さんに脳に関わる症状が目立ってきました。例えば、約80%の患者さんに頭に“もや”がかかってぼーっとする症状、“ブレインフォグ”と呼ばれる症状が出ているということが分かっており、脳に直接感染が起こっているのではないかと思いました。

そこで、3つの研究を行いました。1つ目は、新型コロナで亡くなった3人の患者さんの脳の解剖実験で、そのうち1人の脳にコロナウイルスが感染していることが分かりました。2つ目はマウスの研究で、脳、あるいは肺だけに新型コロナを感染させると、脳だけに感染させたマウスは1週間以内に死んでいますが、肺だけに感染させたマウスは死にませんでした。これらの結果から、脳に感染した場合、呼吸器感染以上に命に関わる危険性がある可能性が浮き上がりました。

3つ目の実験は、脳に似た3次元の細胞培養を使った「オルガノイド」の実験です。オルガノイドに新型コロナを感染させると、神経細胞に感染が起こり、その周りの細胞が酸欠で死にました。新型コロナは、「ACE2」とくっついて細胞に侵入して感染を起こしますが、このACE2はほとんど肺にしか感染しないと考えられていました。私たちの実験で、脳にもACE2の発現があり、ACE2を使ってウイルスが侵入して感染が起こり、脳も感染の対象に値することが分かりました。脳にもACE2があることを見つけ出した、ということです。

オルガノイドに新型コロナウイルスを感染させる段階で、ACE2をブロックする抗体も一緒に入れると感染が起こらなくなりましたので、ACE2を介して脳に感染が起こっている証拠になりました。新型コロナウイルスは脳の神経細胞に感染を起こしますが、感染した細胞自体は殺さずに、ウイルスを増やすために生かしておき、その周りの神経細胞が酸素を奪い取られ、酸欠のために急激に死ぬことでダメージを起こしていることが分かりました。

マウスの実験では、脳に感染したときに死ぬ率がすごく高くなりましたので、脳は感染したら危険な場所だということが分かりました。脳に直接感染するとダメージが脳に直接いってしまい危ないと思います。一度脳の細胞に感染が起こると、そこのダメージや酸欠などで脳梗塞になったり、免疫の暴走や自己免疫疾患の場合でも、脳にダメージが起こって脳梗塞になったり、脳にダメージが起こります。

脳の中は免疫の攻撃を受けなくてすむので、ウイルスにとっては“居心地のいい場所”で、ヘルペスや水痘ウイルスなど他に多くのウイルスが、脳神経に感染して一生そこに隠れていますので、一度感染を起こすと長引く可能性も考えられます。今のところ軽症の患者さんの脳というのは調べられていませんが、一度感染すると長引く理由につながる可能性はあります。

一度隠れたウイルスがまた出てきてダメージを与えるという証拠はまだありませんが、可能性がないとも言えません。軽症でも長期間にわたって症状が出ている人もたくさんいますので、予防がとても大切です。

21.4.19沖縄タイムスに啓発イベントの告知

4月19日付けの沖縄タイムスに、「ME/CFS 啓発イベント 来月9日オンラインで」と題して、当会の啓発デーイベントの告知記事を掲載して頂きました。

NPO法人筋痛性脳脊髄炎の会は5月12日、筋痛性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)の国際啓発デーに合わせて、「ZOOM」のオンラインイベントを開催します。ME/CFSは世界保健機関が神経系疾患と分類する病気ですが、詳しい病態や治療法は不明で症状が長引く患者が多いです。

イベントではドキュメンタリー映画「この手に希望を~ME/CFSの真実~」を上映後、専門家が講演。参加者同士の交流の機会も設けます。先着100名。


 

21.4.19福祉新聞に啓発イベントの告知記事

4月19日付の福祉新聞に、「筋痛性脳脊髄炎の上映会~5月9日に患者団体」と題して、当会の啓発デーイベントの告知記事を掲載して頂きました。

5月9日に患者団体「筋痛性脳脊髄炎の会」初の啓発イベントが、オンラインで開かれます。5月12日は筋痛性脳脊髄炎の国際啓発デーで、新型コロナウイルスの後遺症と筋痛性脳脊髄炎の症状が重なることから、一部の患者の問題ではないと判断し、実態を広く知ってもらうことが狙いです。

患者の生活実態を記録した映画「この手に希望を」を上映後、国内の第一人者、山村隆・国立精神・神経医療研究センター免疫研究部長が講演します。

国内の筋痛性脳脊髄炎患者数は推計10~12万人。治療法がなく、難病に指定されていません。一方、新型コロナの後遺症の一つとして、脳に霧がかかったような状態で思考や集中が困難になる「ブレインフォグ」が海外の研究論文で指摘され、筋痛性脳脊髄炎の症状とみて調査を進める国もあります。

日本でも2020年春に同会が独自に調査を始め、メディアや国会でこの問題がにわかに注目されてきました。