21.9.14朝日新聞にコロナ後のME/CFS

9月15日付の朝日新聞生活面の「患者を生きる」のコーナーで、「新型コロナ 強い疲労感」と題してコロナ後のME/CFSが取り上げられました。14日から4回の連載ですが、今回は14日と15日の記事をご紹介します。

関東地方の男性(40)が新型コロナウイルスに感染したのは昨年11月のことでした。息苦しさはありましたが肺炎はなく「軽症」で、7日目に退院しました。退院後は体のだるさがありましたが、自宅から3キロほど離れた実家まで自転車で往復したり、散歩で3キロほど歩いたり、少しずつですが、よくなっている実感がありました。

今年1月4日未明に突然、ひどい動悸と息苦しさに襲われ、発熱、吐き気、下痢、寒気、目の焦点も合わない状態で「死ぬかと思った」。夜が明けるころには症状は消えましたが、すぐに病院を受診しました。新型コロナへの再感染はなく、血液などの検査でも異常は見つからず、病院の記録には、「(新型コロナの)後遺症の疑い」と記されていました。

症状には波があり、だるさや息苦しさ、関節の痛み、高い音が耳に響いたり、光がまぶしかったり、様々な症状が出て、それらの症状がスイッチが切り替わるよう、あらわれたり治まったりを繰り返しました。2月中旬に症状が再び悪化し、「携帯電話すら重くて持ち上げられない」状態になり、実家に戻ることにしました。症状は徐々に悪化し、だるさや息苦しさ、下痢なとが一気に出て「体が壊れ、機能せず、死なない程度に生きている」感覚でした。

3月初め、友人が見つけた国立精神・神経医療研究センターのME/CFSに関する記事に書かれている症状の多くが、あてはまりました。3月17日に受診し、センターの山村隆特任研究部長から初めて「治しましょう」と言ってもらいました。

山村さんはコロナ感染の後遺症で男性と同じような症状に苦しむ複数の患者を診ていて、男性をME/CFSと診断しました。この病気は免疫が誤って自分を攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられています。慎重に治療を始め、約1ヶ月後、同様の症状がある患者で効果があった薬の組み合わせで劇的な効果が見られました。男性は「完治できるのでは」と期待しましたが、落とし穴が待っていました。