21.2.17年金裁判報告会でME/CFS患者が発言

2月17日に東京地方裁判所103法廷(大法廷)において、1型糖尿病患者の障害年金訴訟の第7回口頭弁論が行われました。夕方にはオンライン報告会が開催されましたので、出席しました。この報告会で、障害年金裁判を闘っているME/CFS患者さんも発言しました。
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2019年の7月から東京地方裁判所で障害年金の裁判をしています。ME/CFSは原因不明で治療法も確立されておらず、専門医も日本に10数名しかいないので、確定診断にたどり着けずに重症化するケースが多いです。私も9年前に発症。地元の病院を4年間で15箇所回りましたが病名がつかず、悪化して仕事も辞めてから、やっと東京のS病院で確定診断を受けました。その後、東京のMクリニックで治療を受けるようになりました。

この病気は発症してから6ヶ月間継続、又は繰り返し症状が起こることで、初めて確定診断されます。年金機構は初診日は確定診断の日ではなく、症状が出て初めて病院を受診した日と定めていますから、9年前の症状が典型的な初期症状と一致するという専門医の意見と共に、2012年9月を初診日として申請しました。結果は不支給で、「Mクリニックで確定診断をされたことから、その日が初診日となるので申請内容は該当しない」と書かれていました。

S病院の先生は専門医と同等の先生であり、その確定診断を無視する医学的根拠は存在するはずがありませんし、年金機構の初診日の定義から言っても、確定診断の日が初診日になるはずがありません。しかし、不服申立てに対して「医学的根拠による判断」としか答えず、「咽頭痛」はME/CFSとは因果関係が無いとも。咽頭痛が典型的なME/CFSの初期症状の一つであることすら知らないのであれば、病気を知らない医師が審査していることは明らかです。

第2審では「なぜ2度目の確定診断を採用するのか」という質問に「わからないけどそうした」という酷い回答。肝心な答えをもらえないまま終了となり、その後届いた判決は変わらず不支給でした。S病院からの意見書の中に診断基準を入れましたが、相手側の弁護士が「その診断基準は提出してもらえるのですか」と発言し、診断基準の存在すら知らなかったことがうかがえました。

病名に関係なく、障害年金裁判でずさんな審査が行われていることは、多くの国民に周知されるべきだと思います。今現在、同じく不正な審査で苦しめられている患者さんも、これから次に続く患者さんも、誰もが公正に平等に正しい審査をしてもらえる国に変わって欲しいと願っています。
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裁判は多くの方が関心を示すことが大きな力になりますから、関心の輪を広げるためにも、1型糖尿病の裁判を闘っている方にME/CFSのケースを知って頂けた意味は大きいです。