21.5.13英国ME協会のワクチンのアンケート

イギリスの患者団体The ME Associationは、COVID-19のワクチンに関するアンケートを行いました。顧問医師のチャールズ・シェパード先生(ME/CFS患者)のコメントと一緒にご紹介致します。

ME/CFSの方がCOVID-19のワクチンを接種するかどうか決める際に、考慮すべき大事なポイントをいくつかお話しします。

◎COVID-19は、非常に深刻で命を脅かす感染症で、近い将来に消え去ることはありませんし、完全に消えることはないかもしれません。

◎ME/CFSの方がCOVID-19にかかれば、ME/CFSの症状が非常に悪化するか、再熱するでしょう。このことは昨年、当会に寄せられた皆様の経験談から分かっています。

◎個人的な事情、ウイルスや感染しているかもしれない人と接触する危険性を考慮しましょう。

◎アストラゼネカのワクチンによる非常に稀な血栓や重篤なアレルギー反応を別にすれば、すべてのCOVID-19ワクチンは非常に安全です。

◎どのワクチンでもそうですが、一部のME/CFS患者は症状が、特にCOVID-19の副反応と一般に報告されているものと重なる症状が悪化するでしょう。少数(多分5~10%)の患者は、ME/CFSの症状が激しく悪化した、又は継続していると報告しています。

◎今のところ、安全性や効果との関連において、英国で現在使われているどのワクチン(アストラゼネカ、モデルナ、ファイザー)が、ME/CFSにとってより良い選択であるかというエビデンスは示されていません。また、選択肢を与えられることはないでしょう。

◎どの程度防げるのか、そしてどのくらい免疫が持続するのかは、まだ明確ではありません。70歳以上と非常に重症化しやすいグループ全員には、同じころに打つことになるインフルエンザワクチンと一緒に、9月に追加のワクチン接種が行われる可能性があります。

◎英国ME協会のHPでCOVID-19のワクチンを受けた人々からの経験談を掲載し、定期的に更新しています。現在までの経験談では、ほとんどの方が対処できており、他のほとんどのワクチンで起きることが知られている一般的な副反応を短期間経験しているだけです。

◎しかし、少数とはいえ無視できない数、多分約10%の方が、もっと重篤なME/CFSの症状の再熱や悪化、あるいはもっと顕著は副反応を経験しています。これらの人々が未だに回復していなければ、2回目の接種を受けるかどうかを決める際に、非常に心配すべき状況です。

【英国ME協会の2021年のWEB調査結果】

「COVID-19のワクチンを受けましたか。受けた方は接種後にどう感じましたか。回答を3つまで選んでください」と尋ねました。

・大丈夫だった。数日後も認識できる問題は何もなし。(7%、201回答)
・ワクチン後、驚くほど体調が良かった。(2%、70回答)
・腕の痛み、疲労感の悪化、頭痛、悪寒、微熱等の副反応があった。(19%、547回答)
・上記の症状のいくつかの他に、ME/CFSの症状が悪化した。(12%、351回答)
・上記の症状のいくつかだけで、ME/CFSの症状は悪化しなかった。(9%、260回答)
・上記の全ての症状の他に、ME/CFSの症状が悪化した。(12%、361回答)
・上記の副反応はなかったが、ME/CFSの症状が悪化した。(1%、35回答)
・重篤な副反応、及び/又はME/CFSの症状が大幅に悪化し、医師の診療を受ける必要があった。(4%、118回答)
・ワクチン接種から数日内で症状は消えた。(10%、296回答)
・ワクチン接種から1週間で症状は消えた。(8%、228回答)
・症状が消えるのに1週間以上かかった。(9%、254回答)
・症状は消えておらず、ME/CFSが再熱した。(7%、208回答)
全回答数 1956
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2回目の接種を終えた人々からの経験談は非常に少ししか届いておらず、1回目の接種でひどい反応があった人々からの回答は、さらに少ししか届いていません。2回目の接種を受けることで、明らかにウイルスに対する免疫の防御力の強化や、この免疫力が持続する期間が長くなる可能性がありますが、症状悪化という代償を払うことになるかもしれません。

すでにひどい副反応を経験した方にとって、決断するのは明らかに困難であり、個人的な事情を考慮することになることでしょう。個人的に、私は2回目の接種を受けましたが、全く何の副反応もありませんでした。しかし、1回目のワクチンで免疫系は、COVID-19の可能性があると認識したあらゆるもの(すなわち2回目のワクチン)に反応するよう準備されますので、2回目のワクチン後は健常者でも副反応はさらに起こりやすく顕著である可能性があります。