21.5.19伊佐議員が衆議院厚労委員会で質問

5月19日の衆議院厚生労働委員会において、厚生労働委員会理事である公明党の伊佐進一議員が、COVID-19とME/CFSの研究について質問して下さいました。伊佐議員はCOVID-19の療養から国会に戻られ、当事者として質問してくださいました。

伊佐議員:「私の感覚では、コロナは後の方がしつこいという気がしています。現在、厚労省が行っている後遺症の3つの研究の内容について伺いたいと思います。」

健康局長:「COVID-19から回復した方のうち、一定の割合で何らかの症状が持続している方がいることは承知しています。ただ、COVID-19と回復後に見られる症状については、いまだ関連の有無が明らかになっていない点も多く、まず実態を明らかにしていくことが重要かと考えています。昨年度より後遺症の実態把握や原因究明に関する調査研究(呼吸苦の研究、後遺症の症状や頻度、持続期間に関する研究、味覚・嗅覚障害の研究の3つの研究)を開始したところで、研究結果を速やかに公表していくことにしています。」

伊佐議員:「恐らく6月中に結果がでると伺っています。海外では、中国の論文が医学誌ランセットから出され、イタリアの大学病院やオックスフォード大学の調査も発表されている中で、日本では研究中ということで、なかなか世に知られておらず、雇用にも影響が出ていると伺いました。後遺症外来で1500人の方を診ているクリニックからデータを頂きましたが、65.8%の方が働き方に影響があり、休職や解雇された人は61.3%だそうです。無理して働くとME/CFSにつながっていくとも。後遺症について相談するところもなく、一部の自治体で後遺症相談センターがあっても、アンケートに答えさせられただけとの声もあり、厚労省としてしっかり後遺症について周知し、相談センターの体制整備をすべきではないかと思っています。」

田村厚生労働大臣:「嗅覚・味覚の研究は終わり、症状や頻度、持続期間に関する研究は慶応大学にやって頂いています。呼吸器の後遺症は研究が持続しており、中間報告が6月に出てきます。海外のデータが本当に正しいかどうか分かりませんが、かなりの頻度で後遺症が残るような話も聞きます。感染が治ってもしんどい中で現場復帰をせかされると精神的ダメージも受けますので、中間報告を待って、国民の皆様に周知していかなければと思っています。」

伊佐議員:「コロナの急性期の治療が終わった後で、倦怠感を感じたら無理しなくてよいということが知れ渡るだけでも、状況が変わってくると思いますので、周知をお願いします。先ほどのアンケート(複数回答)では、倦怠感が一番多くて93.4%、息苦しさが77.5%、嗅覚障害が50.7%だそうです。ME/CFSにつながっていくという観点でいいますと、調子の良い日は軽作業ができるという(準寝たきりの)方が33.8%で、特に若い女性に多く、10代の女性は54.4%の方が準寝たきりの状態だそうです。アメリカではME/CFSとコロナの関係について、一千億円以上かけて研究をやろうということになっており、日本でもコロナ後遺症とME/CFSの関係についてしっかり研究していくべきだと思います。」

健康局長:「ME/CFSは病気自体の発病の機構も不明ですし、コロナの後遺症との関係もまだ分からないことが多数ありますので、それぞれの関連についても含めて実態を明らかにする調査研究が重要だと考えています。イタリアや米国、フランスの調査は、診療の手引きを学会のHPでかなり細かく公表しております。自治体独自の相談窓口については勉強させて頂きたいと考えています。」

伊佐議員:「その診療の手引きを読むのはお医者さんですが、患者さんや社会の認知度を高めていくべきだと思っています。手引きを読みましたが、後遺症については海外の例がちょっと書いてあるだけで、『いわゆる後遺症』という書きぶりだったと思います。これから後遺症で苦しむ方が増えると思いますので、実態把握をして頂き、手を打って頂きたいと思います。」