21.5.17福祉新聞に血液診断法発見の記事

5月17日付けの福祉新聞に、「治療薬につながる発見 筋痛性脳脊髄炎~国立精神・神経医療研究センター山村部長が報告」と題する記事が掲載されました。

筋痛性脳脊髄炎を、血液検査で診断できる可能性が出てきたことが、このほど分かりました。国立精神・神経医療研究センター免疫研究部長らの研究班が、患者に共通する免疫異常が見つかったことを発表しました。

山村部長は5月9日、筋痛性脳脊髄炎の会の啓発イベントで「この病気は自己免疫性の疾患だと分かった。血液で診断できるようになれば、治療薬の開発につながる。患者には朗報だ」と語りました。

診断基準が確立すれば、身体障害者手帳の取得につながりやすくなり、福祉サービスを利用する道が開けます。現在、患者の血液や脳画像を検査しても異常がでず、診断できる医師も国内にはほとんどいません。診断書がないため身体障害者手帳を取得できず、障害福祉サービスを利用できない患者もいます。

最近は新型コロナウイルスの後遺症として筋痛性脳脊髄炎が注目され、海外で研究が進んでいます。海外の診断基準をもとに200人以上の患者を診察した山村部長らの研究班はこのほど、患者に共通する免疫異常を発見。健康な人の集団と患者群の血液中のB細胞を調べた結果、患者群には細菌やウイルスを認識する「受容体」にうち六つの種類が多かったといいます。

国内の筋痛性脳脊髄炎患者数は推計10万~12万人で、難病に指定されていません。寝たきりに近い重症の人も約3割いることが2014年の厚生労働省の調査で分かっています。