21.2.10日経メディカルに“隠れ後遺症患者”

2月10日の日経メディカルに、「“隠れ後遺症患者”をどう救う?~COVID-19と診断されていない患者にも出る後遺症」と題する記事が掲載されました。

COVID-19から回復した患者が倦怠感や睡眠障害を訴えても見逃されていることが問題視されています。これが、COVID-19と診断されていない患者にも広がっている可能性を、筋痛性脳脊髄炎の会の篠原代表は、「現在のままでは、無症状、軽症でPCR検査を受けていないCOVID-19患者が後遺症を発症した場合に救われない」と指摘します。

筋痛性脳脊髄炎の会では、2020年5月~8月末にかけて、COVID-19罹患後の体調不良に関するアンケートを実施。回答者326人のうち、40.5%が「仕事(学校)に戻ることができない」と回答したといいます。実はこの326人の中で。PCR検査陽性者は27人、陰性者が82人、未検査者が217人でした。

未検査者で、自己都合で検査を受けなかったのはわずか4人。残りは「熱が37.5度以下」「保健所に拒否」「渡航歴がなく濃厚接触者でない」「医師による判断」「CT・レントゲン・血液検査で異常なし」「肺炎症状なし」など、望んでいても検査が行われていませんでした。また、陰性者も、症状が出てからPCR検査を受けるまでに2カ月以上経過しているケースが23人おり、陰性だったからといって感染を否定できたわけではありません。

アンケートに回答したCOVID-19感染者の多くは2020年春、まだ国内で検査体制が整っていなかった時点で感染したと考えられます。また、厚生労働省が2021年2月5日に公表した2020年12月時点の5都府県の抗体検査の結果は、報告されている感染者数の1.6~3.6倍に相当することを考えれば、診断されないまま軽快したCOVID-19患者は相当数いることは想像に難くありません。

「COVID-19と診断されていない人は、治療の面でも精神的な面でもより困難な状況に追いやられていると言える。『倦怠感があって会社を辞めました』という人は救われない」と篠原氏。特に現在、呼吸器内科医や耳鼻咽喉科医を中心に後遺症に関する調査が行われているため、「ME/CFS様の症状はきちんと拾われないのではないかと危惧している」。「COVID-19と診断されなかったがCOVID-19による後遺症に苦しむ患者」をどのように拾い上げてフォローしていくか、今後の課題となりそうです。