20.12.15牧山議員の質問主意書への答弁書②

12月4日に参議院財政金融委員会理事である立憲民主党の牧山ひろえ議員が、「ME/CFSに関する研究の促進と治療体制の確立に関する質問主意書」と、「COVID-19とME/CFSの研究に関する質問主意書」を、臨時国会に提出して下さいました。12月15日に答弁書が届きましたので、後者の質問主意書と答弁書の概要をご紹介致します。COVID-19とME/CFSの関連が国会の議事録に残るのは画期的です。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は十月三十日の記者会見で、COVID-19は「相当数の人に深刻な後遺症を残す」と警告し、十月二十一日には国立国際医療研究センターより、日本初のCOVID-19の後遺症の研究が報告された。また、米国国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が、COVID-19発症後に長引く症状は筋痛性脳脊髄炎(ME)の症状に似ていると発言したことがCNNニュースで取り上げられ、世界的にこのことは認知されるようになった。以上の状況を前提に、以下のとおり質問する。

Q:ウイルス感染を契機としてME/CFSを発症するとの報告を、厚生労働省は承知しているのか。

A:学術論文等において、ウイルスに感染等した後にME/CFを発症したとする事例の報告があることは承知している。

Q:海外での研究状況等について、どのような情報を収集されたか、示されたい。

A:ME/CFSに関する知見を有する研究者と、情報交換を行っており、当該研究者を通じて感染症とME/CFSの関連性に関する文献等の資料の収集を行っている。

Q:後遺症の実態を迅速に把握し、それらにより得られた医療情報等を医療従事者や国民に周知させるよう努めるべきと考えるが、政府の認識は如何か。

A : 後遺症の実態把握に関する調査研究を実施しており、その結果を踏まえながら、必要に応じて、適切な対策を講じてまいりたい。

Q:ME/CFSの患者団体のアンケート調査により、日本においてもCOVID-19後にME/CFSを発症した患者がいることが確認されている以上、COVID-19発症後に体調の不調が続いている患者を対象に、ME/CFS発症の可能性を調べる実態調査、及びCOVID-19とME/CFSに焦点を絞った研究を行う体制の構築を、神経免疫の専門家を中心に早急に実施すべきではないのか。

 A:実態把握に関する調査研究を行っているところであり、お尋ねの「ME/CFS発症の可能性を調べる実態調査」の実施及び「COVID-19とME/CFSに焦点を当てた研究を行う体制」の整備については、当該調査研究を含む国内外の研究の結果等を踏まえ、検討してまいりたい。

Q:ME/CFSを発症した患者を受け入れ、診療を行う神経免疫の専門家による外来を開設すべきではないのか。

A:ME/CFSの診療に関する関係者が連携し円滑に診療を勧めるための診療の手引の訳出等の取組が行われており、引き続き、このような取組を支援してまいりたい。