20.12.2Japan TimesにCOVID-19とME

12月2日付のThe Japan Timesに、「世界的な患者団体の運動の背後にCOVID-19が長引いている人々」と題する記事が掲載されました。

ハナ・デービスは、同じようにCOVID-19後の症状で具合の悪い研究者達と一緒に、今では「長引くCOVID」と呼ばれる病態の調査を開始しました。彼女のグループは、ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンから支援を受け、新しい調査を行っています。

10月にWHOのテドロス事務局長は、「新型コロナウイルスは相当数の人に深刻な後遺症を残す」と語り、疲労や神経症状の他に、炎症、肺や心臓を含む主要臓器の損傷を挙げました。

パンデミックの初期にはほとんど人が、感染で入院するか、2週間くらいで治る軽い呼吸器系疾患だと思っていましたが、間もなく何千という人々が、なぜ自分達が良くならないのかを必死で理解しようとして、ソーシャルメディアに向かいました。

デービスは4月に、世界中からメンバーを引き付けるボディ・ポリティックというSlackのサポートグループを見つけ、すぐに患者の調査に加わりました。その研究の回答者は640人で、広く認知されていなかった疲労やブレインフォグ(脳に霧がかかったようで頭が働かない)のような症状を知らせました。

ロンドンでは、オンディーン・シャーウッドがボディ・ポリティックを見つけ、イギリスのメンバーで長引くCOVID SOSというブル―プを立ち上げ、政府にメッセージを送ることに決めました。「ボトルの中のメッセージ」と題する「長引いている人々」の話のモンタージュ映像を作り、オンラインで共有しました。それがWHOの目に留まり、グループは8月に患者を集めるように任され、ボディ・ポリティックを代表してデービスも出席し、長引いている子供達や症状が続いている医師達の証言も含まれました。

その後、WHOは、なぜ症状が持続するのかを調べる研究がもっと必要であると語り、各国政府に後遺症を認めるように訴えました。しかし多くの患者は、特に陽性の結果のない患者は、信じてもらえずに悪戦苦闘しています。

ポーリン・アウストリックはWHOの会議で、フランス、スペイン、イタリア、フィンランドを代表し、認知・研究・リハビリテーション・より良い意思疎通を求めました。公式には長引くCOVIDが認知されていないイタリアで、主治医に精神科医に診てもらうように言われた59歳のモレナ・コロムは、政府に認知するよう陳情し、フェイスブックのサポートフループを立ち上げました。ジュノ・シモラングギーは、ボディ・ポリティックのサポートを見つけた後、COVID回復者インドネシア・グループを立ち上げました。

米国のCDCが発表した調査では、陽性の結果が出てから2~3週間たっても、症状のある成人患者の35%は通常に戻っていませんでした。デービスと患者主導の調査グループは、米国衛生研究所(NIH)所長から「市民による科学者」と称賛されています。現在行われている患者の調査は、72ヵ国の約5000人が参加しています。

多くは労作後の消耗(体調不良)に苦しんでおり、ME/CFSと比較していますが、デービスは更なる研究が必要であると注意を促しています。

※英語の原文はこちらからご覧頂けます