20.10.16BBC Newsで後遺症の4つのパターン

10月16日付のBBC News Japanに、「『長いCOVID』……長期化するCOVID-19の症状に4つのパターン」と題する記事が掲載されました。

COVID-19の症状が長期化する場合、周囲に信じてもらえなかったり、治療されなかったりする場合があり、そうした「Long Covid(長期コロナ感染症)」の症状に4つの型があることが、そうした理解不足の原因になっているかもしれないと、最新研究で明らかになりました。研究をまとめた英国立衛生研究所(NIHR)は、COVID-19症状の長期化は、患者に甚大な心理的打撃を与える可能性があると報告しています。

フェイスブック上にある長期コロナ感染症の支援グループのメンバー14人に聞き取り調査をしたほか、最新の研究資料も参考にした結果、呼吸器、脳、心臓と心臓血管系、腎臓、腸、肝臓、皮膚など、体のあらゆる部分にCOVID-19が影響を及ぼしていることが判明しました。

症状は大きく4つに分けられるといいます。
• 肺と心臓への恒久的な臓器障害
• 集中治療後症候群
• ウイルス感染後疲労症候群(ME/CFSを含む)
• COVID-19の症状持続

こうした症状が出るのは、重症のCOVID-19で長期入院した人に限らず、軽症だったり、検査も陽性診断も受けたことのない人にも可能性があるといいます。報告書では、「持続的COVID-19のための臨床上の診断方法」を確立することで、長期症状に苦しむ人が支援を受けやすくなると提言しています。

「感染初期を自宅療養で対応した後に症状が悪化し、人生が一変してしまうような経験をしたと話す人もいる」と報告書は指摘します。「COVID-19と診断されていない人の方が、何週間も呼吸器を使っていた人よりも、重い症状を発症することもあると分かってきた。」

その上で報告書では、長期コロナ感染症の患者を支援するには、地域社会での仕組みや、専用の診療所が必要だと呼びかけました。専用診療所については、NHSイングランドがすでに設置方針を明らかにしています。

「医療サービスやその職員が、患者が経験している症状をさらに理解し、必要な治療や支援を提供できるよう、この報告書を活用してもらいたい」と、報告書を執筆したマクスウェル博士は話しました。

英ブリストル大学のジョー・ハウス講師は、新型ウイルスに感染してから6カ月たった今も、職場に復帰できていません。パートナーのアッシュさんも新型ウイルスに感染し、長期的な症状を抱え、今ではハウスさんの10代の息子たちが料理や掃除といった家事を担っているといいます。ハウスさんは肺炎になったものの、ウイルスの検査は受けられず、入院もしませんでした。

WHO の国際疾病分類においてウイルス感染後疲労症候群は神経系疾患と分類されており、筋痛性脳脊髄炎と慢性疲労症候群はウイルス感染後疲労症候群に含まれます。

※英語のBBCニュースはこちらからご覧頂けます