20.10.22New York TimesにCOVID-19とME

10月22日付のThe New York Timesに、「12歳の彼女はCOVID-19が『長引いている』」と題する記事が掲載されました。サブタイトルは「若い人のほとんどはすぐに回復しているが、医師達は疲労や他の慢性の問題が長引いている一部の小児や10代の若者を診ている」

新型コロナウイルスの検査がまだ不足していた3月初めに、小学校6年生のマギー・フラネリーと両親に、COVID-19の症状が出ました。3週間後に両親は回復し、マギーも良くなったようでしたが、すぐにぶり返し、体が衰弱しました。

心臓や肺への損傷がみられなかったこともあり、専門医者は最初、症状は心理的なものである可能性を示唆しました。彼女は新型コロナウイルスの検査も抗体の検査も陰性でしたが、感染してから時間がたつと検査は陰性であることが一般的で、抗体検査は不正確である場合が多いです。マギーの小児科医であるエイミー・ディマッティア先生は、彼女の病歴や両親は新型コロナウイルスの抗体検査が陽性であったことなどを基に、その後COVID-19との診断を確定しました。

パンデミックになって7ヶ月以上たちますが、多くの重症や軽症の患者が完全には回復しないことが、ますます明らかになってきました。こうしたCOVID-19が「長引いている人々」は、極度の疲労、めまい、息切れ、認知機能低下などの様々な症状を経験しています。医師たちは、少数の小児が感染後間もなく珍しい炎症症候群にかかることは認めていますが、マギーのようにCOVID-19後に長期に及ぶ症状を訴える人がどれくらいいるのか、確かな情報はほとんどありません。 

症状を管理するために、12歳のマギーは活動を制限しなければなりません。小さなプライベートスクールのソーシャルディスタンスをしている授業に出席することはできますが、歩いて登下校することはできません。集中力が低下しており、宿題をするのに前よりずっと時間がかかります。 

「体調がかなり良い日もありますが、体調の良い日にやりすぎると、次の日や次の2,3日間はずっと具合が悪く、体調が悪いと何もできない日もあります。時間がたつにつれ、ほんの少し良くなってきたと感じます」とマギーは話します。 

マギーのように、19歳のクリス・ウィルヘルムと両親は同時期に具合が悪くなりました。6月でしたが、ウイルス検査は受けやすくなっており、3人とも陽性でした。ジョンホプキンス大学2年生で、クロスカントリーと陸上競技チームのメンバーであるクリスだけは良くなりませんでした。 

ウイルス性疾患がきっかけとなり発症し、承認された治療薬のない、ME/CFSのような慢性的で体を衰弱させる病気の専門医である、ジョンホプキンス大学小児科教授のペーター・ロウ先生の診察を、最近クリスは受けました。ロウ先生は、ウイルス感染後に発症する可能性があり、日常生活を送る能力を制限する体位性頻脈症候群にかかっていると確定しました。

「彼はランナーとして週に60~70マイルのトレーニングを受けることができた」とロウ先生は語り、クリスや多くの他の「長引いている人々」が苦しんでいる症状の一部や「本当に深刻な機能障害」は、ME/CFSの特徴ですと付け加えました。

ボルチモア州にある、神経学的障害や他の慢性的な障害を持つ子供達の治療施設であるケネディー・クリガー・インスティテュートでは、COVID-19後に問題を持続的に経験している21歳以下の若者に、多くの専門分野にわたるサービスを提供しています。今までまだ一人の患者しか診ていないと、インスティテュートのリハビリテーション長であるメリッサ・トロバト先生は語ります。「子どもは稀にしかCOVID-19かからないと認識されているので、軽度の病気とエネルギー欠乏のようなその後の影響と、新型コロナウイルスとを親たちが関連付けないのかもしれず、家族が気付くのに時間がかかるのかもしれません」と、先生は語っています。

14歳の娘アバのウイルス検査と抗体検査は陰性でしたが、アトランタ州のジア・マッキニーテイラー氏は、彼女がCOVID-19の持続的影響に苦しんでいることを疑いませんでした。3月に具合が悪くなる前は、週に5日、ダンスや合気道のレッスンをしていたような、エネルギーに満ちあふれた子だったとマッキニーテイラー氏は語ります。「アバはあのようなエネルギーを取り戻すことはなく、常に寝たり昼寝をしたりしています。」

※英語の原文はこちらからご覧頂けます