20.10.24Yahoo NewsにCOVID-19後遺症の記事

10月24日付のYahoo Newsに、「日本からの新型コロナ後遺症の報告~約2割が発症約1~4ヶ月後に脱毛の症状も」と題する記事が掲載されました。

新型コロナウイルス感染症には遷延する症状(後遺症)を訴える患者が一定の割合でおり、徐々に実態が明らかになってきていましたが、日本からもこの後遺症に関する報告が出ました。

イギリスの国立衛生研究所(NIHR)では新型コロナ後遺症を「LONG COVID」と呼び、病態の解明に取り組んでいます。 このLONG COVIDは単一の病態ではなく、実際には4つの病態(肺・心臓への恒久的障害、集中治療後症候群、ウイルス後疲労症候群、持続するCOVID-19の症状)が複合的に絡み合った病態ではないかということが分かってきました。

例えば、新型コロナを発症してから約110日後に電話インタビューで回答した120人の回復者のうち、約3割の人で記憶障害、睡眠障害、集中力低下などの症状がみられたというフランスからの報告がありますが、これらの症状はウイルス後疲労症候群の症状と考えられます。

10月21日に国立国際医療研究センターより「Open Forum Infectious Diseases」に、日本から初めてとなる新型コロナ後遺症に関する臨床研究が報告されました。同センターに入院していた新型コロナ患者に退院後に電話インタビューを行い、症状の持続について詳細に聴取したものです。回答が得られたのは63人(9割が日本人)で、酸素投与を受けた中等症患者が27%、人工呼吸管理を受けた重症患者が8%で、大半は軽症患者でした。

発症から60日経った後にも、嗅覚障害(19.4%)、呼吸苦(17.5%)、だるさ(15.9%)、咳(7.9%)、味覚障害(4.8%)があり、さらに発症から120日経った後にも呼吸苦(11.1%)、嗅覚障害(9.7%)、だるさ(9.5%)、咳(6.3%)、味覚異常(1.7%)が続いていました。全体の24%で脱毛がみられ、脱毛の持続期間は平均76日でした。

ほとんどの人は回復していますが、一方で回復者の中に後遺症に悩まされる人が一定の割合でいるという事実が、社会に与えるインパクトは非常に大きいものと考えられます。後遺症の実態を考えれば「若いから感染しても大丈夫」とは決し言えないでしょう。