20.9.25東京新聞に「コロナ後遺症」の研究

9月25日付の東京新聞に、「『後遺症かな?』続く不安~息切れ、抜け毛も…『いつまで』」と題する記事が掲載されました。COVID-19回復後も体調不良が続くことや、後遺障害の3つの研究が国内で進んでいることが取り上げられました。

新型コロナ感染症で入院した名古屋市の40代の男性会社員は、8月中旬に退院しましたが、感染前と比べて体調の変化に気付きました。胸が痛む日もあります。洗髪中に抜けた髪の毛を数えてみると300本ほど。「後遺症だろうか。」症状は日常生活に支障があるほどではないため、仕事に復帰しましたが、単に入院で体力が落ちたせいか、後遺症かは分からず、「いつまで続くのか」と人知れず不安が募ります。

ツイッターにも、この男性のように後遺症への心配や理解不足を嘆く声が寄せられています。新型コロナについては、医学的に長期間の影響がどう残るかは明らかになっておらず、後遺症の実態も調査、研究途上にあります。世界保健機関は8月、「呼吸器だけでなく心血管や末梢神経への後遺症を示唆する研究もあるほか、精神的な後遺症も報告されている」と指摘。各国に継続的な追跡と支援を求めています。

感染したことがない人でも。「経済不安や家族の感染などコロナ禍に関連するストレス」で抜け毛を訴える例があるといいます。厚労省の調査は来年3末までの予定で、感染から回復した2000人を対象に呼吸機能への影響を検査したり、自覚症状を尋ねます。

新型コロナウイルス感染症対策を厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の24日の会合で、厚労省の補助金を活用し、後遺障害の実態や原因についての研究3件が進められていると報告されました。年度内に一定の結果が出る予定です。横山彰仁・高知大教授のチームは回復後の呼吸苦などの実態調査を担当。福永興壱・慶応大教授のチームは後遺障害の持続する期間などを、三輪高喜・金沢医科大教授のチームは味覚や嗅覚障害を解明するための研究をしています。

アドバイザリーボード座長の脇田隆字国立感染症研究所長は会合後の記者会見で、「味覚や嗅覚が戻らないとか、呼吸困難が続く、また有症の方は筋力の低下がかなり進むなどの報告がある。しっかり研究する場が必要で、データを共有したい」と述べました。