20.7.21コロンビア大学からME/CFSの論文

米国のコロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院感染症・免疫学センターのイアン・リプキン博士らの研究グループは、「血漿のプロテオミック・プロファイリングは抗原駆動クローン性B細胞の拡大とME/CFSに関連があることを示唆」と題する論文を、7月21日にプロス・ワンに発表しました。

要約

ME/CFSは、疲労、睡眠障害、認知機能障害、起立不耐症、胃腸の問題などに特徴付けられる、体を衰弱させる原因不明の慢性疾患である。超高速液体クロマトグラフィータンデム質量分析法を使って、39名のME/CFS患者と41名の健常対照群の血漿のプロテオームを解析した。独立変数として蛋白質レベルの線形項と二次項も用いたロジスティック回帰分析によって、ME/CFSとIGHV遺伝子領域3-23/30には有意な関連が明らかになった。ME/CFSグループを、過敏性腸症候群(自己申告による)ステータスに基づいて層別化することにより、過敏性腸症候群を併発したME/CFSと関連する免疫グロブリン定常領域7に有意な二次効果が明らかになった。一方、IGHV遺伝子領域3-23/30と免疫グロブリン可変領域k3-11は、過敏性腸症候群を併発していないME/CFSと有意に関連していることが明らかになった。

さらに、Lasso、Random Forests、XGBoostという、アルゴリズムを学習する3つの異なる機械によって選択されたタンパク質のパネルを使用して高い正確さ(AUC = 0.774–0.838) で、ME/CFSのステータスを予測することができた。これらのアルゴリズムは、過敏性腸症候群を併発したME/CFS患者(AUC = 0.806–0.846) と過敏性腸症候群を併発していないME/CFS患者(AUC = 0.754–0.780)のステータスを予測したプロテオミクスのプロファイルも同定した。我々の知見は、ME/CFSと免疫調整不全との有意な関連という(これまでの)考えに一致しており、そして血漿プロテオームが、この疾患のバイオマーカーとして使用できる可能性を強調している。

著者は、リプキン先生の他に、ハーバード大学のコマロフ先生、コロンビア大学のホーニング先生、サウスイースタン大学のクライマス先生、パロアルト・メディカル・ファンデーションのモントヤ先生、ベートマン・ホーン・センターのベートマン先生、レバインクリニックのレバイン先生、インクライン村シエラ内科のピーターソン先生などです。

■原著論文情報
・論文名:Plasma proteomic profiling suggests an association between antigen driven clonal B cell expansion and ME/CFS
・掲載誌:PLOS ONE
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0236148.g002