20.7.28東京都医学総合研究所HPでCOVIDとME

公益社団法人東京都医学総合研究所のHPの「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連サイト」において、「新型コロナウイルス感染症の後遺症について」と題して、COVID-19後にME/CFSを発症することが危惧されていることや、当会のHPについても紹介されました。

【新型コロナウイルス感染症の後遺症について】
新型コロナウイルス感染後の後遺症が注目されはじめ、国内でも報道が増えてきました。

2020年7月にJAMA誌に発表された、イタリアの調査結果によれば、COVID-19回復後に退院した患者の追跡調査を行い、COVID-19発症から約2ヵ月の時点においても87.4%の患者が何らかの症状があることを発表しました。

2020年4月21日~5月29日までの間にCOVID-19から回復し退院した患者143例について追跡調査の主な結果:
・COVID-19症状発現から平均60.3日後の評価時点で無症状だったのは18例、患者の32%は1~2つの症状があり、55%は3つ以上の症状が見られた。
・患者の44.1%でQOLの低下が見られ、特に倦怠感(53.1%)、呼吸困難(43.4%)、関節痛(27.3%)、胸痛(21.7%)を訴える人の割合が高かった。

この論文で最も割合の多かった症状は倦怠感でした。実は、COVID-19と関連して、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS, Myalgic Encerphalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome)の発症増加の可能性も危惧されています(MEとCOVID-19の関連性についてはNPO法人筋痛性脳脊髄炎の会のサイト「COVIDとME」を参考にさせていただきました)。

7月上旬、米国国立アレルギー感染病研究所のAnthony Fauci所長は、「長く続く疲労症候群がCOVID-19に伴う場合があり、その症状が筋痛性脳脊髄炎(ME)患者の症状に似ている」と記者会見で語りました。

レスター大学の医療関連専門学准教授Nicola Clague-Baker氏は、「過去のSARSとEBウイルス(伝染性単核球症)の集団発生の際には、MEと診断された患者数がそれぞれ8~10%上昇したというエビデンスがあり、重篤なウイルス感染とMEが関連していることは明らかです」と話しています。

また、シカゴのデポール大学教授Leonard A Jason氏は、「過去の流行から学ぶウイルス感染後疲労とCOVID-19」と題する論文を発表しました。
・ 感染後に発症するME/CFSは、ブルセラ症、EBウイルス、ライム病、Q熱、ウイルス性髄膜炎、デング熱などのパンデミックの後で増加するリスクがすでに報告されている。
・2003年、カナダのトロント市におけるSARSの流行の際には少なくとも273人が感染し、集中治療を受けた107名の患者の後遺症の様々な症状はMEに非常に類似していた。

日本でも、COVID-19の後遺症に関する厚生労働省の実態調査が8月から始まるとのことです。

※東京都医学総合研究所HPの「新型コロナウイルス感染症の後遺症について」はこちらからご覧頂けます