20.7.9AFP通信:COVID-19で脳に損傷の恐れ

7月9日付のAFP通信(AP通信、ロイターにならぶ世界三大通信社の一つ)に、「新型コロナ、軽症でも脳に損傷の恐れ 英研究」と題する記事が掲載されました。神経学の領域で最も伝統が古く、かつ権威がある英国の学術誌Brainに、COVID-19の軽症の患者でも脳に深刻な問題を引き起こす恐れがあるとした論文が発表されたことが取り上げられました。

英国のユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の医学研究チームは8日、せん妄や神経系の損傷、脳卒中など命の危険がある合併症は当初考えられていたよりも一般的で、軽症の患者にも深刻な問題を引き起こす恐れがあると警鐘を鳴らしました。

学術誌「ブレイン(Brain)」に発表された論文によると、COVID-19と診断された入院患者と感染疑いの患者合わせて43人の神経系の症状を調べ、脳の炎症が確認された患者のほとんどは、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と診断されました。

マイケル・ザンディ氏は、「脳の炎症など神経系の症状は、呼吸器症状の重症度とは必ずしも相関していないことを確認した」と述べました。研究チームは、恐らく重要であろう点としてADEMの発症は「COVID-19の呼吸器症状の重症度とは関連していない」と結論づけています。