20.7.9東京新聞に新型コロナ「後遺症」の記事②

7月9日付けの東京新聞に、「肺繊維症、免疫暴走などの見方も~ウイルス 臓器などに残留か」と題して、新型コロナウイルスから回復した人のうちに、呼吸器疾患などの後遺症が生じる可能性について取り上げられました。日本呼吸器学会によると、後遺症が疑われるケースは海外でも確認されており、イタリアの呼吸器学会はコロナから回復した人の3割に呼吸器疾患などの後遺症が生じる可能性を指摘。中国やフランスでは、肺から酸素を全身に供給する機能の低下が報告されています。

後遺症を含めた長期的な影響はまだ分かっていません。「コロナウイルスに特有ではないですが、肺炎には肺繊維症という後遺症があり、息切れや運動した時に呼吸が苦しいという症状が出ることがある」と国際医療福祉大のA教授は説明します。さいたま医療センターのB副センター長も肺の繊維化の可能性を指摘。肺の一番奥にある肺胞が固くなって、肺全体が広がりにくくなり、重い場合には「5年たっても肺の機能は8割しか戻らない」と言います。

肺炎が重くなると、ウイルスの増殖を抑えるために全身から白血球を呼び寄せる伝令物質「サイトカイン」が血液中に過剰に流れ、他の臓器も攻撃する「サイトカインストーム」が起きます。この他、ウイルスが血管の壁に感染して血栓ができる全身血栓症になると、多臓器不全や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こします。集中治療室でも入院が長引き、退院後に認知や身体機能が低下することもありますし、重症化しなかった人にも、発熱や倦怠感、味覚や嗅覚の障害などが続くケースがあります。

「はっきり分からないが、だるいのは肺の回復が遅く、酸素の取り込みが悪いからではないか。熱が続くのは鼻の奥にウイルスがおらずPCR検査で陰性になっても、臓器などにウイルスが残っているためかもしれない」とBセンター長。陰性になって退院後に医療費が一部自己負担になる点についてC医療ジャーナリストは、「コロナに限って医療費を補填するなど、何らかの救済策を取ってほしい」と提案します。