20.5.11市民による COVID-19後の不調調査①

アメリカの「ボディーポリティクスCOVID-19サポートグループ」は、COVID-19後の体調不良に悩まされている人達が体験を共有するために、COVID-19患者さんによって3月26日に立ち上げられました。このグループが640名の患者さんにCOVID-19後の体調不良について調査した結果が、「COVID-19からの回復は実際にはどのようなものか~患者主導の調査グループによる長引くCOVID-19の症状の解析~」と題して、5月11日に発表されました。少なくとも2週間以上COVID-19の症状が続いた/続いている患者さんを調査し、回復期における症状や長期的な問題についての洞察をまとめたものです。回答は4月21日~5月2日に集められました。

軽症か中程度の症状を長期間経験するCOVID-19患者さんが増えていることが、明らかになってきています。こうした方は現在、ほとんどガイダンスもなく、多くの場合、その経験は軽視されています。しかし、彼らの洞察は、COVID-19に罹患した方と今後罹患する人々の生きた経験と同様に、このウイルスの長期的な影響をさらに知るために非常に重要である可能性があります。

【概要】
主な調査結果

・症状は咳、熱、息切れにとどまらない
広く報告された他の症状には、疲労(回答者の81.3%)、悪寒/汗(75.9%)、痛み(73.9%)、頭痛(72.2%)、ブレイン・フォグと集中力低下(68.6%)、胃腸系の問題(66.9%)、睡眠障害(66.1%)、めまい(60.6%)などを含む、神経系・胃腸系・循環器系や他の系統の症状に及ぶ。華氏100.1度(約37.8度)以下の微熱は回答者の72.2%、華氏100.1度以上の熱は回答者の47.8%に見られた。

・回復は再発を含めて不安定で、6週間以上かかりうる
調査を受けた時点で、回答者は症状を平均して40日間経験しており、90.6%が回復していないと報告した。89%の回答者が、症状の強度や頻度が変動し、70%の回答者が病気の異なる段階において様々な新しい症状が出現したと報告。文書での回答やサポートグループでの話を基にすると、患者は数日間或いは数週間は体調が良いかもしれないが、その後すぐに再発したり昔の症状をぶり返してしまう。

・早期に検査を受けることが重要で、検査の正確度の問題には疑問が残る
回答者全員がCOVID-19の症状があったにも関わらず、47.8%は検査を拒否されたか、別の理由で検査を受けなかった。検査で陽性だった人と陰性だった人の主な違いは、発症後どのくらい早く検査を受けられたかどうかであった(平均すると、陽性だった人は発症後10日で、陰性だった人は発症後16日で検査を受けていた)。さらに、この2つのグループにおける症状の違いは、検査の時期を調整した場合においても、検査で陽性だった人々の方が嗅覚と味覚の喪失をより多く報告した。このことは、現在の検査はCOVID-19患者のサブセットを拾い上げていない可能性を示しており。検査がウイルスの存在を正確に捉えているかどうかをさらに調査することが奨励される。

・スティグマと理解の欠如が、ヘルスケアと支援の質を損ねている
50%の回答者は、医療従事者からわずかしか支援されていないと感じ、多くの回答者は、検査を受けられるかどうか、症状の重症度、いつ自己隔離を中止するかなどについて、異なる医療従事者から相反する助言を受けたと報告している。さらに、患者たちは広範囲の社会的スティグマを経験した。体系的かつ内面化されたスティグマは、ケアを求める際、自己隔離する際、適切な医療的・社会的支援を受けながら回復する際の、患者の能力や意欲に強い影響を与えている。
(訳注:スティグマ:他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印)

医療的な治療や既往歴、週ごとの症状のデータを含む、上記の調査結果などの詳細な解析は、詳細な報告書をお読み下さい。

※英語の原文はこちらからご覧頂けます