18.9.6東京保険医協会と東京都との交渉

autumn autumn colours autumn leaves beautiful東京保険医協会では、毎年9月に東京都福祉保健局に対して次年度の予算に関する請願を行っており、昨年に続き今年も9月6日に東京都庁において、ME/CFSについての請願も行って頂きました。

ME/CFSは、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類において神経系疾患(ICD-10 G93.3)と分類されています。NPO法人「筋痛性脳脊髄炎の会」が2016年に国会にあげた、「国立精神・神経医療研究センター(NCNP)等の神経内科医および神経内科に連携する診療科が診療にあたる体制を早期に整えてください」とする請願、2018年の「国主体で神経系疾患であるME/CFSの正しい認知を広める啓発活動を行って下さい」とする請願が、衆参両議院で採択されました。さらに2018年春には、AMED(日本医療研究開発機構)において、NCNP神経研究所主導の研究班「ME/CFSに対する診療・研究ネットワークの構築」(班長:山村隆先生)が採択されています。

2018年4月には、世界的に有名な科学誌NATURE(ネイチャー)ダイジェストに、「極度の疲労で起き上がれない病」と題し、6ページの翻訳記事が掲載されました。また、東京都立神経病院運営理念は、「あらゆる脳神経系疾患、特に神経・筋難病に対する高度、専門、脳神経系の総合医療を広く都民に提供することを目的とし、研究・教育病院としての性格を併せもちながら、医療のみならず予防から福祉に至る過程の都全域における中核病院として社会福祉政策面においても貢献すべき使命を果たす」としています。

東京都には、東京都立神経病院がME/CFSの拠点病院となり、診断・診療および必要な際の入院体制を整え、都内において、かかりつけ医や他の医療機関と連携して診療ネットワーク体制を構築できるように請願しました。当日、東京都からは、「都立神経病院においてME/CFSの診療体制を確立してほしいという要望があることは院長もふくめ、病院として認識している。地域とのネットワーク作りなども含めて体制を検討していかなければならないという認識はあるため、神経病院としても取り組まなければならない課題の1つだと認識している」との回答を得ました。

また後日、「難病についての早期の正しい診断、適切な疾病管理のための治療継続および良質な療養生活の確保をはかるため、平成30年度より東京都難病診療連携拠点病院および東京都難病医療協力病院を指定している。都立神経病院は隣接する多摩総合医療センターと一体となって東京都難病診療連携拠点病院に指定された。今後これらの拠点病院および協力病院を中心に難病医療ネットワークを構築し、難病患者を早期診断から地域での療養生活まで支援する体制の充実をはかることとしている」との回答がありました。

都議会公明党との懇談この請願に先立って、8月9日に東京都議会議事堂において、公明党の野上純子都議会議員との懇談を持ちました。東京保険医協会からは副会長の須田先生と理事の拝殿先生・申先生が出席され、当法人から岩井副理事長が参席致しました。都議会厚生委員会委員長も歴任した野上都議は、「脳脊髄液漏出症の患者に、ブラッドパッチ療法を行う場合に保険適用となるよう、患者会とともに10年以上に渡って要望し、実現させた。今日の要望を受けて、都立病院での取り組みについて調査、研究を継続していきたい」と言って頂きました。

同日続いて、かがやけTokyoの音喜多駿都議会議員と上田令子都議会議員との懇談を持ちました。「実現しようと思えば優先順位を付ける必要はあると思うが、皆さんの要望をぜひ都議会で取り上げて行きたい」と言って頂きました。

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