18.4.9障全協の中央行動で年金課と交渉

4月9日に衆議院第一・第二議員会館などにて、障全協(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)の障全協2018.4.9中央行動が行われ、9班に分かれて、厚労省、国土交通省、文部科学省、総務省との交渉が行われました。当会では「無年金障害者の会」の方たちと一緒に、障害年金関係の交渉に同席させて頂きました。

予め加藤勝信厚生労働大臣宛ての「無年金障害者の障害年金制度改善を求める要望書」が提出されており、年金局年金課と社会保険庁の方の出席のもとで、交渉が行われました。要望書の中に、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)などの患者が障害年金受給対象であることは2012年通知でも明記されていますが、近年、初診日の解釈の違い(初診日=最初の受診日/確定診断日)によって、障害年金を受給できない患者が増えてきています。難病は確定診断が出るまで時間がかかること、その間働けないケースも多い実態を踏まえて、難病患者等が適切かつ公正に障害年金を受給できるように運用を是正して下さい」との要望も入れて頂きました。

当会の働きかけで、2012年に日本年金機構より、「認定が困難な疾患にかかる照会様式等の窓口配布の協力依頼について」とする通達を出して頂きました。この病気の患者の診断書の種類は「血液・造血器・その他の障害者用」であることや、診断書⑨「現在までの治療の内容、期間、経過、その他参考となる事項」欄に、重症度分類PS値を記載することなどが示され、それ以前よりも年金受給がスムーズに行われるようになっていました。ところが最近、本来は「初診日」とは「障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日」であるはずですが、確定診断を受けた日を初診日とする認定が増えてきています。それによって、中には寝たきりに近いほど重症であるにも関わらず、申請を却下された例もあります。

2014年の厚労省の実態調査によって、約3割が重症患者であり、ほとんどの患者が仕事を辞めざるを得ないという深刻な実態が明らかになっていることや、きちんと診断できる医師が極めて少ないために診断を受けるまでに何年もかかる方が珍しくないこと、ME/CFSはまだ治療法が確立しておらず、発症してから重症化する患者さんも多いことなどを説明させて頂き、患者の当然の権利である障害年金の受給が適切に行われるように求めました。

この病気にかかって初めて医師を受診した日を「初診日」とすることは確認しましたが、初診日は障害年金の認定医が医学的に判断するとの回答でした。日本で数少ない専門医が初診日とした日を、障害年金の認定医が認めない問題について、通常は認定医から診断した医師に問い合わせ等をして、適切に判断しているとの説明でした。交渉に出席して下さった方々も、患者の立場を擁護する多くの発言をして下さり、とても励まされました。この日は他にも多くの要望について話し合う必要がありましたので、別の機会に当法人と年金課との個別の交渉を持つ必要性を強く感じました。

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