17.9.7東京保険医協会と東京都との交渉

東京保険医協会では、毎年9月に東京都福祉保健局に対して次年度の予算に関する請願を行っており、昨年に続き今年も9月7日に東京都庁において、ME/CFSについての請願も行って頂きました。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類において神経系疾患(ICD-10 G93.3)と分類されています。NPO法人「筋痛性脳脊髄炎の会」では昨年、「国立精神・神経医療研究センター等の神経内科医および神経内科に連携する診療科が診療にあたる体制を早期に整えてください」とする請願を国にあげ、衆参両議院において採択されました。

府中にある東京都立神経病院は、国内唯一の脳神経・筋疾患専門病院として、臨床研究に基づく最先端の難病医療への貢献を目標に掲げており、運営理念は「あらゆる脳神経系疾患、特に神経・筋難病に対する高度、専門、脳神経系の総合医療を広く都民に提供することを目的とし、研究・教育病院としての性格を併せもちながら、医療のみならず予防から福祉に至る過程の都全域における中核病院として社会福祉政策面においても貢献すべき使命を果たす」としています。

東京都には、都内に神経内科中心のME/CFSの拠点病院を設け、ME/CFSと診断された患者を当該病院神経内科において専門的診断をして頂ける体制を整えて頂けるように請願しました。また、各都道府県に神経内科中心の拠点病院を設け、ME/CFSと診断された患者を当該病院神経内科において専門的診断をして頂ける体制を整えるよう、東京都から国に要望して頂けるよう請願しました。参考資料として、2016年に衆参両議院で採択された当法人の国会請願、ME/CFSが神経系疾患であり、米国政府が大規模研究を開始したことを示す米国国立衛生研究所(NIH)の発表の翻訳資料、月刊保団連誌2017年2月号に掲載された「ME/CFSの日常診療~実態調査概要と今後の治療も踏まえて」と題する記事を提出しました。東京都からは、神経難病については、神経病院でしっかりと診療しているとの回答がありました。

その後、9月11日に共産党の都議会議員である和泉なおみ議員(厚生委員会委員)、藤田りょうこ議員、原田あきら議員が東京保険医協会に来て下さり、東京都に対して行った請願について説明しました。また、拠点病院ができることによって、初診や症状増悪時の診療を病院で担当し、普段の診療をかかりつけ医で行う体制が整いますので、東京都では都立神経病院にてMEの外来を開設して頂くことを要望しました。

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さらに9月22日には、都議会で公明党の長橋桂一都議会副議長と野上純子都議会公明党副幹事長との懇談を持ちました。東京保険医協会からは副会長の須田明夫先生と理事の申偉秀先生が出席され、当法人から篠原理事長と岩井副理事長が参席致しました。都議会厚生委員会委員長も歴任した野上都議は、脳脊髄液減少症、線維筋痛症患者さんへの支援もされており、筋痛性脳脊髄炎の拠点病院作りが必要との要請に熱心に耳を傾けて頂き、海外での根治薬開発にとても驚かれ、日本での早期導入にも注力したいと言って頂きました。

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