17.9.3日本病巣疾患研究会で申理事発表

9月3日にお台場東京国際交流館において開催された、第五回日本病巣疾患研究会学術集会において、当法人の申理事が「Bスポット療法と遠絡療法を併用した筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の治療」と題する一般演題を発表し、200名を越える耳鼻科医、歯科医、内科医、その他の医師が参加しました。日本病巣疾患研究会は、「専門化した医療では治癒できないような疾患を、垣根を越えて病態を包括的に俯瞰し、根本治療を導入しようという」趣旨で発足し、今年、NPO法人となりました。

軽微な労作による高度で遷延する疲労・消耗、睡眠障害、各種疼痛、思考力低下、さまざまな自律神経障害等がME/CFSの主症状であること、一般検査では異常が見つからず、詐病・心因性扱いを受けること、最近の研究の発展によって脳画像所見、サイトカインなどの有意な所見の報告が相次いでいること、またノルウェーではBリンパ球を枯渇させるリツキシマブ投与により症状の寛解が得られ、免疫の関与と完治の可能性が出てきたことを、最初に紹介しました。

病巣疾患研究会の堀田理事長は、慢性上咽頭炎が多くの難治性疾患の原因となっていることから、塩化亜鉛塗布療法であるBスポット療法を同部位に行い、子宮頸がんワクチン副反応の患者さんを寛解に導いた論文発表をされています。そこで、Bスポット療法を習得し、クリニックにおいて経絡治療を基礎とする遠絡療法と共に、ME/CFS患者さんに週1回3か月実施したところ、「数回の治療後、鼻閉、のどの詰まり、頭痛、首コリ、肩こり、頭に霧がかかったような感覚が改善した」「睡眠障害が改善し、午前中や家事などの後に寝込むことがなくなった」「高熱の持続や、風邪で1週間寝込んでいたことが1日程度で治るようになった」「アトピーのかゆみで眠れなかったのが眠れるようになった」「表情がはっきりして顔つきがしっかりした」などの自覚症状の改善が得られました。

身体及び精神的健康調査表であるCMI(コーネル医学指標)も改善しました。客観的指標では、ME/CFSの疲労の原因の一つとなっている続発性副腎機能低下症の結果、低値を示していたACTHホルモンが、治療後には上昇し、慢性炎症を示す高感度CRPが低下し、脳血流の低下も改善しました。そこで、治療的な診断ではありますが、ME/CFSの病態に基底核や中脳などの関与が疑われ、また慢性上咽頭炎も原因として関与している可能性が示唆されたことを報告しました。

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