17.2.19社労士向け研修セミナー開催

17-2-19%e7%a0%94%e4%bf%ae%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e5%90%89%e9%87%8e%e3%81%95%e3%82%93hp2月19日(日)に三鷹市産業プラザ703会議室において、「社会保険労務士向けセミナー」を開催致しました。患者さんが障害年金を取得しやすくなることを願って、ME/CFSの障害年金の請求事例や、請求する際のポイント等に関する社労士さん向け研修セミナーを企画しました。社労士の方14名、一般や家族の方4名を含む22名がお越し下さいました。

まず、第57回日本神経学会学術大会患者会ブースのために製作した、重症患者さんの様子や国立精神・神経医療研究センター神経研究所の山村隆先生が最近の世界の研究の動向を話してくださっている映像を見て頂きました。

17-2-19%e7%a0%94%e4%bf%ae%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e7%af%a0%e5%8e%9fhp次に理事長より、病名や病気の症状、WHOで神経疾患と分類されていること、国際学会が4人に1人は重症患者であると発表していることなどを説明した後、2014年度の厚労省の実態調査によって、「常に介助がいり、終日就床が必要」「しばしば介助がいり、日中の50%以上は就床」の重症患者が3割にのぼったこと、軽症患者でも87%の方が家事後に症状が悪化し、全体の7割弱に家事支援が必要であると思われること、軽症患者ですら6割近くが通院後に寝込むこと、5人に1人は小児発症であったこと、障害年金や障害者手帳の取得率が非常に低いこと等が明らかになったことを報告致しました。

17-2-19%e7%a0%94%e4%bf%ae%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e5%90%89%e9%87%8e%e3%81%95%e3%82%93hpその後、障害年金請求代理に特化した社労士事務所を開業されており、ME/CFS案件を数多く扱っていらっしゃる「よしの社労士事務所」の吉野千賀氏を迎え、ME/CFS患者の障害年金請求代理についてお話し頂きました。国は2012年に「認定が困難な疾患にかかる照会様式等の窓口配布の協力依頼について」の通達を出し、ME/CFSは障害年金の対象疾患にはっきり位置づけられています。

障害年金は、初診日が確認でき、障害の程度が障害等級に該当すれば受給できます。ME/CFSの場合には初診日や障害の程度が分かりづらく、年金事務所で理解されないという特質がありますが、年金事務所から出された認定困難事例が大いに参考になります。ME/CFSの診断書様式は「その他の診断書」で、診断書⑨「現在までの治療の内容、期間、経過、その他参考になる事項」欄に、重症度分類であるPS値(パフォーマンス・ステータス)を記載して頂くことが必要です。

日本年金機構作成のME/CFSの認定困難事例のまとめ
1級 PS9 終日仰臥状態
2級 PS8 終日仰臥が1ヶ月の70%あり、残りの30%もかろうじて座位で過ごし、就労不能である。食事、用便、着替えに介助は時々必要である。疲労感のため、入浴は週2、3回しかできず、活動範囲は概ね自宅内に限局している。
3級 PS5 介助なしで身の周りのことは可能である。軽作業は可能であるが、週に数日は休息が必要である。

初診日や障害の程度について、たくさんの事例を用いて説明して下さり、不服申し立てやそれ以外の方法についてもお話し頂きました。質疑応答の時間には、「PS値は誰が判断するのか」「医師の診断書にPS値が書いていないとどうなるのか」「更新は1年ごとか」「専門医はどこにいるのか」「初診日は現在の主治医に聞けばわかるのか」等の質問が出されました。今後、実際に請求に結び付けていただけることを期待します。

広告