16.9.5世界医師会会長の講演会聴講

16-9-5%e4%b8%96%e7%95%8c%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e4%bc%9a%e4%bc%9a%e9%95%b7%e3%81%ae%e8%ac%9b%e6%bc%949月5日に日医会館講堂で開催された、サー・マイケル・マーモット世界医師会会長の講演会を聴講致しました。サー・マイケル・マーモット会長(元イギリス医師会会長)のことは、9月2日の朝日新聞朝刊の「ひと」覧で紹介されていました。長年にわたる健康の社会格差、健康の不平等に関する疫学研究における多大なる功績が称えられ、2000年にエリザベス女王より“Sir”の称号が授与されています。

マーモット会長は昨10月のモスクワ総会で会長に就任され、「健康の社会的決定要因」をテーマに就任挨拶を行い、総会参加者に感銘を与えました。日本医師会のHPに掲載した日本語版には、2016年1月~3月までに約7,000件のアクセスが集中し、マーモット会長が貧困と不公平による健康の社会的格差に言及したことが大きな関心を集めました。「健康の社会的決定要因」に関する行動を通じて、人々の健康と寿命の不平等に取り組む動きは、WHO始め世界的に広がっています。

マーモット先生は、説得力のある疫学調査の結果をもとに、開発の遅れている国々の経済が発達することは、人々の健康増進に役立つけれども、キューバくらいまで開発が進んだ国々では、それ以上に平均余命が伸びるわけではないので、経済発展ばかりに目を向けるのでなく、人々の健康と寿命の不平等に取り組むべきということろから、お話を始められました。権力・金銭・資源における不平等が、日常生活のなかに不平等をもたらしており、社会の組織のあり方、社会的・経済的状況の不平等によって患者が苦しんでいるときに、医師として手をこまぬいていることはできないという信念のもと活動してこられた世界医師会会長のお話に、とても感銘を受けました。

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