16.4.14自民党がME/CFSの勉強会開催

自民党勉強会16.4.14北村先生HP4月14日に衆議院第二議員会館地1階第6会議室において、自民党の「ME/CFSの理解を深めるための勉強会」が開催されました。3月28日に北村誠吾議員へ陳情に参りましたが、当会がこれまで厚生労働大臣副大臣政務官に面談していることや、請願が衆参両院で採択されていること等を評価してくださり、自民党の勉強会の発起人になって下さいました。

12名の勉強会の呼びかけ人の皆様:上川陽子議員、北村誠吾議員、木原誠二議員、左藤章議員、高階恵美子議員、とかしきなおみ議員、永岡桂子議員、野田聖子議員、橋本岳議員、船田元議員、三ッ林裕己議員、村井英樹議員(50音順)

自民党勉強会16.4.14全体議員HP出席された議員の方:あべ俊子議員、上川陽子議員、北村誠吾議員、左藤章議員、島村大議員、高橋ひな子議員、津島淳議員、富樫博之、丹羽雄哉議員、三ッ林裕巳議員、森英介議員(50音順)

秘書の方が出席:石田昌宏議員、伊原巧議員、今津寛議員、太田房江議員、金子めぐみ議員、金子恭之議員、神谷昇議員、亀岡偉民議員、木原誠二議員、木村弥生議員、小松裕議員、高階恵美子議員、高鳥修一議員、谷川とむ議員、田畑裕明議員、とかしきなおみ議員、冨岡勉議員、長尾敬議員、永岡桂子議員、野田聖子議員、橋本岳議員、鳩山邦夫議員、比嘉奈津美議員、船田元議員、堀内詔子議員、松本純議員(50音順)

自民党勉強会16.4.14松原課長HP発起人の北村議員の司会で、「自分もこの病気のことをまっ先に勉強しなければならないと思ったことを反映して、勉強会を開催。この病気の現状を勉強し、共通の認識を持って政治家として力を発揮し、患者・お医者様・研究者の力になりたい」とのご挨拶を頂きました。

厚労省健康局難病対策課の松原課長より、これまでの難病に対する取り組みや、昨年1月に成立した難病法についてご説明いただき、今年度から客観的診断法の開発の研究が開始され、その中で国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所免疫研究部部長の山村隆先生にも、中心的なメンバーとして御参画いただいていると、山村先生をご紹介頂きました。

自民党勉強会16.4.14山村先生山村先生は、神経内科の専門医で、25年間多発性硬化症(MS)の研究と診療をされてきましたが、MSの研究を深める中で、ME/CFSという病気に非常に興味を持ち、研究を開始されました。「今はME/CFSにとって時代の転換期であり、本当に大きく変わっていることをご理解いただきたい」と、お話を始められました。少し高度な検査をすればきちんと異常が検出され、診断がつくような時代がもうすぐやってくるという転換期にあるということです。

2004年にノルウェーの医師が、ME/CFSにかかりながら悪性リンパ腫を発症した患者に、血液がんの治療薬であるリツキシマブを投与したところ、癌だけでなく、ME/CFSも回復しました。2011年に、リツキシマブという免疫を動かす薬がこの病気に効果があるとする論文が発表されて以来、この病気も自己免疫病ではないかという議論がされるようになりました。ノルウェーの学者達は2つの論文を発表していますが、30名近い患者にリツキシマブを投与して、治療する前に比べて活動性があがっており、一部の患者では本当に良くなっています。詳しく調べていくことによって、この病気が不治の病気ではない時代が来るのではないかと、皆さんが関心を持っています。

自民党勉強会16.4.14山村先生座位HP米国では、2012年に患者さんがオバマ大統領に直接訴え、研究費がアップされました。2015年に、国立衛生研究所(NIH)はこの病気の研究の重要性を認め、研究の優先順位を上げ、予算規模を拡大し、多施設共同研究をスタートさせるとする、非常に重要な発表がありました。ME/CFSは疲労の病気ではなく、免疫性の疾患であるという位置づけが示されました。

2009年にイギリスから、患者さんの血液をDNAマイクロアレー解析という手法で調べたところ、その異常の様子はあたかも免疫の病気、あるいは膠原病、炎症疾患というものと非常に似ているという論文が出されています。

国内では、AMEDが研究費をつけています。ME/CFSはある程度の遺伝的なリスクのある方、特に免疫疾患を発症しやすい方が、発症するのではないかと考えます。感染を契機として、一挙に免疫系と神経系に異常がでてきます。B細胞系にある免疫系の異常がでますし、神経系では神経炎症、脳の血流低下、自律神経の障害等の多彩な症状が出てきます。治療としては、急性期の治療と慢性期の治療が重要です。ME/CFSは再発を繰り返しますので、そうした再発をとめるための治療が慢性期の治療です。

自民党勉強会16.4.14本HP山村先生の研究所の最近の成果の一つは、視神経脊髄炎という脳神経の自己免疫病に対して、画期的な治療を見つけたことです。関節リウマチに使える薬トシリズマブを視神経脊髄炎に使い、患者さんは大変に良くなっています。こうした経験を通じて、免疫系をきちんと調べれば、大変に良い薬が、そんなに時間をかけずに見つかることを実感しています。通院後は家で一週間寝たきりだった視神経脊髄炎の患者さんが、トシリズマブを使ってわずか3ヶ月で、コンビニで働き始めました。こういう劇的なことが免疫系の薬では起こります。

現在行っている研究では、どうしてリツキシマブがよく効くのかを科学的に解明したいと思っています。他の免疫系の病気に有効な薬が、ME/CFSに効くかどうかも研究したいですし、研究を進める中で、全く違うもっと良い創薬のシーズが得られないか、さらには新たな科学技術を発展させられないかと考えています。テクノロジーは進んでおり、血液中でどういうリンパ球が増えているのかも、次世代シークエンサーという遺伝子配列を読む方法でわかります。この病気は夜明け前だという感じがあり、これから良い薬が出るだろうと思っており、日本にも良い薬があるのですから、それを頑張っていきたいと思っています。

自民党勉強会16.4.14議員さん+私活発な質疑応答後、北村議員より、「何とか患者を救わなければいかん、救える手立てを発見するために努力せねばいかん、できるたけ多くの人間が短い時間に成果を上げるくらいの意気込みでやっていかないと。患者は常に介護が必要という状況なのですから、まず普通の生活をするために手を差し伸べることを先にして、先生方には研究に取り組んでいただき、多方面の分野の人が何としてもやるという意気込みで第一歩を記さなければ、とても待っていられないと思いますし、難病対策で十分に手立てを講じていただくことができる病気に入れていただきたい」と発言されました。

上川議員より、「配布資料の中に、患者が置かれている現状の問題点を、いくつもの分野にわたってご指摘いただいています。解決するためには治療の面、研究開発の面、日常のサポートの面等を総合的に支援しなければならず、そのことを一日も早く達成するためにはどうしたら良いかを、議員の中で推進していく母体として、この会をさらに進めていく方向ではいかがでしょうか」という提案がありました。最後に北村議員より、「経験豊富な先生方にも来ていただいておりますので、色々と助言を頂きながら進めてまいりたいと思いますので、ご協力を宜しく」との挨拶がありました。

難病対策課から3名が出席され、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、共同通信、薬事ニュースの方が取材して下さいました。

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