16.4.8しんぶん赤旗に理事長の報告記事掲載  

チューリップ4月8日付けのしんぶん赤旗に、「筋痛性脳脊髄炎 神経内科の病気として米国で研究強化へ~免疫研究の重要性明確」と題して、米国での最近の研究の動きを報告した当法人理事長の原稿を、写真入りで大きく取り上げていただきました。

日常生活が送れなくなるほど深刻な神経難病である筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)。アメリカの研究拠点、国立衛生研究所(NIH)から昨年10月に、神経系疾患として研究が強化されるとの朗報が届きました。この病気は、世界保健機関で神経系疾患と分類され、通常ウイルス感染後に発症するというのが欧米諸国での共通認識で、その研究を神経疾患のセクション主導で行うというのは非常に画期的なことです。

この病気は、日常生活における最小限の活動や簡単な知的作業などによってさえ、著しく急激に症状が悪化して身体が衰弱し、回復が非常に困難なことが特徴です。厚生労働省の調査で昨年、患者の3割がほとんど寝たきりの重症者であるという深刻な実態が明らかになったにもかかわらず、指定難病や障害者総合支援法の対象外です。専門医が非常に少なく、診断すら受けられない方が数多くいます。

今年中に始まるアメリカの研究は、ウイルス感染が免疫機能を変化させ、その後、脳に機能障害が起きるという仮説のもとに行われます。その論拠として、リンパ腫やリウマチの治療薬であるリツキシマブでの治療後、ME/CFSの症状にも効果があったとするノルウエーの論文等をあげています。研究対象は、感染症のような症状が急激に発症した患者に限定し、免疫の観点からの研究の重要性を明確にしています。この病気の診断基準として世界で一番信頼されている、カナダの診断基準を満たすことも求められます。

研究は3段階に分けて行われ、詳細にわたる免疫の検査、MRIでの脳の検査、脳脊髄液の検査、運動前後の神経の変化等の研究が行われる予定です。最終目標は、早期の研究において見つかった免疫機能障害を標的にした治療薬の効果を確かめることで、治療薬が確立される可能性が期待されます。日本でも国立精神・神経医療研究センター神経研究所において、本格的な研究が開始されました。

「筋痛性脳脊髄炎の会」では秋の臨時国会に向け、▽神経内科の研究者の参画による客観的診断基準作成と治療法開発の研究促進▽神経内科と連携した全国の診療体制の確立▽リツキシマブ等の治験を含む治療法の研究促進―を求めて、国会請願署名にとりくみます。署名用紙はHP(https://mecfsj.wordpress.com/)からダウンロードできます。

重症患者の実態を描くドキュメンタリー映画を製作中です。HPのトップページより、製作支援ビデオをご覧いただけます。

記事全文をHPに掲載する許可をくださった「しんぶん赤旗」に、感謝しております。

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