16.3.22JDの第3回連続講座で当時者発言

JD連続講座2015三回目16.3.22全体HP3月22日に上智大学四谷キャンパス4号館 において開催された、JDの「社会保障・障害者施策の転換期!その政策動向と影響を学ぶ!」と題する連続講座の3回目で、「いま、障害者は・・・当事者に学ぶ」と題して、特別報告をさせて頂きました。約160名の方が出席され、会場はいっぱいでした。日本が国連の障害者権利条約の締結国になって2年が経過し、条約の履行状況を障害者権利委員会に初回報告書を提出する時期を迎えており、その内容が注目されます。

まず最初に司会の方から、「JDは谷間の障害を一番大事にしている」という紹介があった後、当会の篠原理事長が話しました。2011年に障害者基本法が改正され、難病・慢性疾患を抱えている人も障害者に含まれるようになり、障害者権利条約批准にも期待していましたが、相変わらずME/CFSは制度の谷間に置かれています。平成26年度の厚労省の実態調査によって、患者の深刻な実態が明らかになりましたが、その実態調査の中で患者たJD連続講座2015三回目16.3.22私ちが一番困っていることにあげたのが「症状のつらさ」でした。

自身の例として、一昨年夏に、突然胃が痛くなったけれども原因がわからず、漢方薬でさえ人の10万分の1くらいで効くほど化学物質過敏症が激しく、点滴もアレルギー反応のために受け付けず、ほとんど何も食べることができない状態が1ヵ月半続き、体重も体力も徐々に落ちて危険な状態であったことをあげました。この病気の患者は見た目には元気そうですが、実は非常に深刻な病気であることを訴え、最後に当会で製作しているドキュメンタリー映画製作のためのビデオを見て頂き、ご寄付のお願いをし、臨時国会にあげる予定の請願署名の協力のお願いもさせていただきました。

次に精神障害の当時者の方が、精神病院に入院したら、鉄格子があってまるで刑務所に入るようであったという辛い体験を話してくださいました。今は作業所で働いていらっしゃいます。

JD連続講座2015三回目16.3.22藤井さん続いて、JD代表の藤井克徳さんより、「障害者権利条約に恥じない政策を~当面する運動の課題を一人ひとりに問われるもの」と題して、お話し頂きました。障害があることによって看過できない不利益を、震災災害・所得・労働・医療・教育・健康・結婚・虐待等について、健常者との比較データをもとに明らかにされました。明らかに差別されても、障害者が慣れっこになっているのではないかという鋭い指摘もありました。

昨年、藤井さんは「障害者と戦争」について考えるNHKのハートネットTVに出演され、その番組の短縮版を見ました。第二次世界大戦中に、600万人ものユダヤ人が虐殺されましたが、その大虐殺が始まるはるか前から、ドイツでは障害のある人たちは「生きる価値がない」とされ、いわば‘リハーサル’として20万人以上の障害者や病人が殺されていました。それは特定のナチ党員によるものではなく、多くの医師たちも関わり、また多くの市民が気づいていながらも沈黙を守り、エスカレートしていったものでした。その中で、全盲のドイツ人がユダヤ人の視覚障害者を、ナチスからかくまいました。権利条約は平和な社会で映えるもの、平和に敏感である必要があります。

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