16.2.16NIHの所内研究主任研究者がCDCで講演

E383A2E382AFE383ACE383B3E58699E79C9F22015年10月29日に米国国立衛生研究所(NIH)より、「NIHはME/CFSの研究促進に向けて動きだす」と題する発表がありました。NIHにおけるME/CFSの所内研究の主任研究者であるDr. Avindra Nath(国立神経疾患・脳卒中研究所)が、2016年2月16日に米国疾病管理予防センター(CDC)において開催された病例検討会において、「感染後ME/CFS:米国国立衛生研究所における所内研究」と題してプレゼンテーショを行いました。当日のスライドと講演の内容の全文を翻訳致しましたので、ご紹介致します。

ME/CFSにおける免疫調整に関する研究の論拠として、スライドの中でノルウェーのグループの2つのリツキシマブの研究を示し、感染とME/CFSの発症との関係や、本疾患患者における興味深いが一貫性には欠ける様々な免疫異常を明らかにしてきた膨大な文献は、免疫の調整に関する更なる研究の論拠を提供すると話します。

発症時にウィルス性疾患にかかっていたことが明確な患者群に焦点をあてて研究するとし、こうした患者達は大変類似した免疫プロフィールを持っている可能性があり、ウィルス感染が引き金で感染後ME/CFSにかかり、その結果、免疫介在性脳機能障害が起きるという仮説基づいて、3段階研究を提案しています。

第一段階では、この疾患の病態生理を定義するために、感染後ME/CFSの表現型を深く解析する横断研究を実施します。第二段階では、第一段階の研究で選ばれたバイオマーカーを縦断的研究において確認し、介入研究のための客観的な最終目標を確定します。第三段階では、第二段階で確認されたバイオマーカーを標的にしたimmunomodulatory agent (米国では免疫調整剤とされているが、日本ではリツキシマブ等は分子標的薬と分類)を使用した初期段階の介入研究を実施します。

感染後ME/CFS患者を選択する際には、急性発症感染症の過程を示す記録、中核症状である労作後の倦怠感、1994年の症例定義とカナダの合意に基づく診断基準の両方を満たすこと等が求められます。

Dr. NathのプレゼンテーションのYouTubeは下記からご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=0SnJy5AOSd8&feature=youtu.be&t=42m38s

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