16.1.16難病の制度と支援の谷間を考える会の勉強会

タニマーの会の勉強会16.1.161月16日に明治学院大学社会学部付属研究所において開かれた、難病の制度と支援の谷間を考える会(タニマーの会)の勉強会に出席致しました。今年は障害者総合支援法の3年後の見直しにあたって、国会に改正法案が提出されることになっています。まず、日本障害者センターの方から、「障害者総合支援法の見直しに関する報告書を踏まえて考える」と題して、社会保障審議会障害者部会で昨年暮れにまとまった報告書の見直し案等のポイントを押えながら、新しい福祉の提供ビジョン案等についてお話し頂きました。

報告書の見直し案において、入院中に一定の重度訪問介護利用を可能にする、入院中に意思疎通支援を利用できることを周知する、入院中の外泊外出時に障害福祉サービスを利用できることを明確化したこと等は、一定の評価ができます。一方、社会保障のあり方が自助を原則とした仕組みを基礎となっている、グループホームでの重度障害者への対応強化が強調されている、就労支援関連では成果主義が強調されている、障害者の範囲は「真に」サービスを必要とするものが受けられるとしている、自立支援医療などの経過的特例措置・利用者負担の経過措置を検討するとしている、福祉サービスの利用者負担を引き続き検討するとしていること等、懸念される点が多くあります。

報告書から、障害が軽度でも支援の必要な方がサービスを受けられなくなることが懸念され、難病の立場から、「障害者」の範囲について、利用者負担について、65歳問題について提言していくことが必要だと考えられます。その他、4月からの障害者差別解消法の施行にあたって大事なポイント等について情報交換致しました。