アメリカのCDCからお返事をいただきました!!

CDCのロゴ7月21日に、Japan ME Association(NPO法人筋痛性脳脊髄炎の会)の理事長として、下記の質問をCDC(アメリカ疾病管理予防センター)に出したところ、24日にお返事をいただきましたので、ご紹介いたします。CDCは、日本の国立感染症研究所と同じくらい権威のあるアメリカ政府の機関です

質問:「CFSは、原因が明らかでない激しい慢性的な疲労を訴える患者の病因・病態の解明を目的に、1988年にCDCにより作成された疾病概念である」というのは本当ですか。

回答の全文の英語のオリジナルと、日本語訳はこちらからご覧いただけます。

CFS(慢性疲労症候群)という病名は、CDCによって作成されたものではなく、CDCは慢性疲労症候群を激しい疲労の病気とは捉えていません。そして、「この疾患の身体を衰弱させる重篤な特徴は、いかなる病名によっても十分に伝えきることは困難です」としています。1988年と1994年に開催された国際会議で症例定義が検討されましたが、どちらの症例定義も、疲労を主訴とし、身体を衰弱させる説明のつかない疾患を研究している研究者の一助として提案されました。CDCはCFSを非常に深刻な疾患として捉え、臨床医を教育するための医師のための生涯学習コースを開発し、無料で公開しています。その生涯学習コースの講師は、私たちの会でお馴染みの、アンソニー・コマロフ・ハーバード大学教授やチャールズ・ラップ博士です。「コマロフ教授へのインタビュー」「2010年の講演のまとめ」、ラップ博士を当法人でお招きした際の「シンポジウムの基調講演の抄録」を、お読みいただければ幸いです。

1984年から86年にかけて、アメリカのネバダ州において集団発生したことで、この病気は世界的に知られるようになりましたが、1956年に既に有名な医学誌「ランセット」に、「良性筋痛性脳脊髄炎」という病名が提唱されていました。その後、予後が悪いことが判明し、「筋痛性脳脊髄炎 」という病名に変更されていたにも関わらず、1988年に開催された国際会議で、患者の反対を押し切って「慢性疲労症候群」という病名が選ばれてしまいました。その当時は原因も全くわかっていませんでしたが、その後、世界的に研究は進み、この病気の主な病態は中枢神経系の機能異常や調節障害であることや、通常ウィルス感染後に発症することがわかっています。

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