11月のシンポジウムがYouTubeに

P117006811月4日に東大弥生講堂において、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群はここまで解明された!」と題する シンポジウムを開催致しました。お知らせが大変に遅くなりましたが、お越しくださった方がYou Tubeで配信してくださいました。アメリカの専門医であるラップ先生の基調講演や各シンポジストの方のお話、質疑応答等をご覧いただけます。シンポジウムのプログラムはこちらからご覧下さい。

ラップ先生はこの病気の徴候と症状として、まず脳の異常をあげられました。ドキュメンタリー映画「アイ・リメンバー・ミー」(2000年公開)でも、脳の異常について取り上げられていますし、当会で翻訳したカナダ保健省のまとめた「臨床症例定義とガイドライン」(2003年発表)でも、詳細が報告されています。

私達は「慢性疲労症候群をともに考える会」を発足する前にも、試写会をすでに開いていましたが、そのトークの中でいつもご紹介していたのが、Hillary Johnson著の ”Osler’s Web” という本の7章に書いてある下記の一節です。1986年のことですが、アメリカのネバダ州におけるME/CFSの集団発生の患者を診察していたポール・チーニー医師は、カリフフォルニア大学の神経内科医であるクリス・ギャレン医師と同大学の神経放射線科医であるマーク・ヒーリー医師に、自分の患者たちの脳のMRI画像を見せます。ヒーリー医師はMRI画像をしばらく調べた後、自分の患者の脳のMRI画像を見せます。

それらの画像は、チーニー医師が持参したものと、あらゆる点において一致していました。それらはAIDS患者たちの画像でした。AIDS患者たちが末期において、時には認知症を発症することを、ほとんどの臨床医は1985年には知っていたように、チーニー氏も知っていました。こうしたAIDS患者たちの脳画像を定期的に検査するヒーリー氏は二人に、『脳画像はしばしば、脳の白質に多数の微小病巣が存在するというエビデンスを顕著に示す』と語ります。

“Osler’s Web(オスラーの謎)”という本は、ME/CFS患者でもあるアメリカ人女性ジャーナリストのヒラリー・ジョンソン氏が、1986年~1994年にかけて全米の何百人もの医師、研究者に取材したルポルタージュです。かつては、アメリカも現在の日本と同様に、「ME/CFSはストレスが原因の精神的な病だ」と誤解され、不当に扱われていました。しかし、一部の医師が懸命に研究を重ね、この病気が器質的疾患であることを証明しようと努め、徐々に理解されるようになってきました。中には、自腹で多額の借金をして患者に検査を受けさせた医師や、周囲からの反発にあって子どもの保育園をやめさせられた医師もいるほど熾烈な闘いです。当時の様子をつぶさに記録した本書は、「ME/CFSのバイブル」といっても過言ではありません。世界(主にアメリカ)では、患者を守るために献身的な医師達が、地位や名誉が危うくなることを覚悟で、どれほど前から研究を続けてきたのか、すでに20年前にどれ程の研究がなされていたのかが、よくご理解いただけます。興味のある方は、是非お読み下さい。

YouTubeは下記のURLからご覧いただけます。

主催者の挨拶 http://www.youtube.com/watch?v=uKqMpv3VTH4
Dr.Lappの挨拶 http://www.youtube.com/watch?v=F1DP8QuKgec
Dr.Lappの基調講演(英語)① http://www.youtube.com/watch?v=EGPgR5Yxjkg
Dr.Lappの基調講演(英語)② http://www.youtube.com/watch?v=Q-tV3ZJq58s
細田満和子副理事長の患者の実態調査 http://www.youtube.com/watch?v=–f0MEHNvfE
篠原理事長の新しく発行の小冊子 http://www.youtube.com/watch?v=rOHfxwRige0
倉恒弘彦先生の脳・神経系異常について http://www.youtube.com/watch?v=h7Vdi_XvdPQ
天野恵子理事の和温療法について http://www.youtube.com/watch?v=vQQ6SDNhepY
シンポジストによる質疑応答① http://www.youtube.com/watch?v=o8k_yp2LuTI
シンポジストによる質疑応答② http://www.youtube.com/watch?v=qI6T0FOchUs
シンポジウムの終わりの挨拶 http://www.youtube.com/watch?v=Z7t7OpKhWXc

ラップ先生の基調講演は、翻訳を近日中に小冊子にまとめ、HPでも公開予定です。もう少しお待ちくださ い。

 

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