大好評だったアメリカの専門医によるシンポジウム!

11月4日に、アメリカからME/CFSの専門医であるチャールズ・ラップ先生をお招きし、東京大学弥生講堂において「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群はここまで解明された!」と題するシンポジウムが、秋の爽やかな日に開催されました。厚労省、日本疲労学会、東京保険医協会、NPO法人医療制度研究会、東京都、東京都社会福祉協議会から御後援をいただき、カネカ様、興和創薬様、杏林製薬様、ツムラ様よりご協賛いただきました。

第一部は弥生講堂会議室において、当NPO法人顧問の山野嘉久・聖マリアンナ医科大学准教授の司会で、医療関係者向けの講演とディスカッションを行いました。ラップ先生に課題ごとにお話いただき、その都度会場から質問を受けていただく形で進められました。会議室は30名近い方でいっぱいになり、熱気に満ちた討論が行われました。小児科に関すること、アメリカで使われている治療薬、重症患者の方の社会保障についてなどのトピックで、2時間があっという間に過ぎてしまいました。アメリカではアンプリゲンという薬が、ノルウェーではリツキシマブという薬が承認を待っていることや、今まで医師や上級の資格を持った看護師7,000人を対象に週末の講演会でME/CFSについての集中講義を行ったことなども報告されました。

第二部は弥生講堂一条ホールにおいて、当NPO法人理事の申偉秀・東京保険医協会理事の司会でシンポジウムを行いました。車椅子の患者さんも多く、130名近い方がお越しくださいました。最初にラップ先生から基調講演をしていただきました。先生は、CFSの徴候と症状、CFS は本当の病気である証拠、CFS はうつ病が原因ではないという証拠、アメリカでのこの病気の管理へのアプローチ、小児のCFSという5つの領域に絞ってお話してくださいました。

休憩を挟んで、当NPO法人副理事長の細田満和子・ 星槎大学教授より、126名から回答があった患者の実態調査の報告をしていただきました。障害年金の受給者は26名にとどまっていること、診断を受けるまでに6ヶ所以上の医療機関を回った方が半数以上であること、強い疲労により、生活に支障をきたしている方がほとんどであることなどが報告されました。当NPO法人理事長の篠原により、新しく患者さん向けの二冊の小冊子を発行したことや、臨床医のための手引きを翻訳する予定であることが発表されました。厚労省の慢性疲労症候群研究班班長の倉恒弘彦先生により、CFS患者に見られる脳・神経系異常について発表していただきました。当NPO法人理事の天野恵子・静風荘病院特別顧問より、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎の新しい治療法として、和温療法の効果について発表していただきました。

その後会場から、ラップ先生やシンポジストの方々、山野先生への質問をお受け致しました。遺伝、ミトコンドリアの関与、引き金、薬物治療の適応量、ペースの調整、障害年金、和温療法についてなどの質問が出されました。最後にシンポジストの方々からコメントをいただき、当NPO法人副理事長の有原誠治よりご挨拶させていただきました。

今回初めてアメリカから専門医の方をお招きし、世界の最新の情報を得られたことは大きな収穫でした。また、患者の方々の生活上のアドバイスをいただけたことや、小児科の問題について私たちの会として初めて取り組んだことなど、とても有意義なシンポジウムとなりました。診療してくださっているお医者様から高い評価を得られたことを、大変に嬉しく思っております。

民主党の吉田統彦議員、自民党の松本純議員、公明党の高木美智代議員よりお祝いのメッセージをいただきました。会場をお借りするにあたり、東京大学大学院農学生命科学研究科の関崎勉先生と局博一先生のご厚意に感謝しております。今回のシンポジウムには27名体制で臨みました。群馬医療福祉大学の7名の学生の方々、立教大学の2名の学生の方々をはじめ、多くのボランティアの方々の御協力に感謝しております。

シンポジウムは、その日のテレビ東京からニュースで放送されました。一定期間は、下記のURLからご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/txn/news_txn/post_29742/

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