日本疲労学会のプレイベントを開催

6月1日に国立スポーツ科学センターにおいて、日本疲労学会のプレイベントと題して、三羽邦久先生の講演会と、日本疲労学会と「慢性疲労症候群をともに考える会」の情報交換会を致しました。

三羽先生の講演会は、日本疲労学会の後援をいただき、疲労学会のホームページにも掲載していただきました。医療関係者8名、市議会議員1名、患者や家族の方15名を含む40名近い方にお越しいただきました。三羽邦久先生は、2010年より富山県でミワ内科クリニックを開業され、院長をされていますが、1985年から2年間は米国シンシナティ大学に留学、1999年には京都大学で循環病態学の講師をされていたこともおありです。13ヶ国の26人の医師や研究者により、去年の10月に新しい「筋痛性脳脊髄炎(ME)のための国際的合意に基づく診断基準」が発表されましたが、三羽先生はその中の唯一の日本人の著者です。

講演会は、「新しい筋痛性脳脊髄炎の診断基 一循環器医が関わった新たな出発点」と題して行われ、ご自分の関わった臨床例を豊富にご紹介くださいました。特に先生が力を入れていらっしゃる、筋痛性脳脊髄炎における起立不耐症とスモールハートの関与の考察は、非常に興味深いものでした。診断基準作成に関わるようになった経緯や、発表後の国際的な評価などもご紹介いただきました。当日のパワーポイントはこちらかご覧になれます

「慢性疲労症候群をともに考える会」と日本疲労学会の初めての情報交換会を、倉恒弘彦先生、橋本信也先生、三羽邦久先生のご出席のもとで開催致しました。最初に倉恒先生から、今年度から16年ぶりに慢性疲労症候群専門の研究班が発足されることになった事を、発表していただきました。一年間の研究が認められ、慢性疲労症候群の実態調査と客観的な評価法の確立と普及の研究が行われることになります。詳しくは、近々厚生労働省のホームページに発表される予定です。

 患者や家族からは、今度の実態調査はどのように行われるのか、あたかも性格によってこの病気を発症する記述が見られることについて(間違いであるとの明確な返答)、週に5日の点滴だけで寝たきりの患者の今後の治療はどうしたらよいのか、慢性疲労症候群は「制度の谷間」にあると言われているが、なぜ身体障害者手帳取得が困難なのかなどの質問が出され、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。

場所を変えて、慢性疲労症候群専門の研究班が再発足されることについて、倉恒先生と二人で記者者会見をし、NHK、テレビ東京、医療タイムス、カトリック新聞などの方が取材してくださいました。倉恒先生から、新しく提案している客観的な評価法について詳しく説明していただき、私は実態調査によってこの病気の深刻さが明らかになることにより、さらに病因・病態の研究へと繋がっていくであろうという希望をお話しました。

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