参議院議員会館で倉恒先生に講演をしていただきました

 9月28日に参議院議員会館の101会議室において、厚生労働省疲労研究班班長の倉恒弘彦先生をお迎えし、「慢性疲労症候群の病因の解明と治療法の開発に向けた研究」と題する講演会を開催いたしました。6つの政党から8人の国会議員と、9人の秘書の方が出席してくださり、4人の議員の方々が資料を取りに来てくださいました。厚生労働省からは、疾病対策課の方が2人、年金局の方が2人出席してくださいました。報道関係では、NHK、青森テレビ、朝日新聞、東京新聞をはじめとする、8人のメディアの方に取材していただきました。事務局の者まで含めますと、名簿に記載された方だけで74名の出席がありました。会場の予約や準備などをしてくださった、梅村聡議員に感謝しております。

以下の国会議員の方々が、出席してくださいました(挨拶順)。

民主党   梅村聡議員 (秘書の方同席)
みんなの党 川田龍平議員 (秘書の方同席)
共産党   田村智子議員
公明党   渡辺孝雄議員 (秘書の方同席)
自民党   橋本聖子議員 (秘書の方同席)
民主党   石森久嗣議員
公明党   高木美智代議員(秘書の方同席)
自民党   上野通子議員 (秘書の方同席)

以下の議員の方々の秘書の方が出席か、資料を取りに来てくださいました(順不同)。

社民党   阿部知子議員秘書(出席)
民主党   三宅雪子議員秘書(出席)
民主党   吉田統彦議員秘書(出席)
民主党   櫻井充議員秘書
民主党   姫井由美子議員秘書
自民党   古川俊治議員秘書
自民党   松本純議員秘書

ハーバード公衆衛生大学院研究員の細田満和子先生に司会をしていただき、主催者の簡単な挨拶の後、さっそく倉恒先生にお話いただきました。この病気の症状や、日本での初めての症例、1990年にニューズウィーク日本版に大きく掲載された事がきっかけで、日本でも大きく取り上げられ、一時は第二のエイズと話題になった事などを、紹介してくださいました。その後、一般診療における検査では異常が報告されないために、精神的なものであると片づけられがちなこの病気も、研究レベルにおける検査では、様々な異常が見つかっていることを説明してくださいました。著しい数の国民がこの病気で苦しんでおり、慢性疲労症候群の客観的評価、診断、治療、予防法の確立は、国家的最重要課題であると訴えてくださいました。

日本疲労学会主導で間もなく始まる研究の目的は、日本における実態調査、病因・病態の解明(SNP解析、ウイルスの関与、神経・内分泌・代謝・免疫系の異常)、精神疾患との鑑別、治療法の開発であることをお話いただきました。特に、ヒトゲノムSNP(一塩基多型)解析の研究による可能性(ウィルスの関与、この病気に共通の遺伝子、テーラーメイド医療や予測医療)について、説明してくださいました。東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の中村祐輔先生のご協力により、この研究が始まろうとしています。

 

パワーポイントを使い、とても分かりやすくこの病気を説明していただいたという感想が多く寄せられました。講演の途中でも気軽に質問をお受けくださり、講演後にも医療関係者や患者からの質問などが活発に出されました。この研究に協力してくださる、聖マリアンナ医科大学の山野嘉久先生も出席してくださり、ご自身でも質問をされました。大阪市立大学の倫理委員会の承諾を得られるのは、11月になるだろうとのことです。

このように多くの国会議員の方々にご出席いただき、待ちに待った研究の発表を議院会館で行えたことは、私達の会にとって大きな喜びです。ホームページではすでに公開していましたが、カナダの「臨床医のための筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の臨床症例定義とガイドライン」と、「アンソニー・コマロフ・ハーバード大学教授によるマサチューセッツの患者会に向けた2010年の講演のまとめ」の製本が完成し、実費でお分けすることも出来ました。
この研究によって病因が究明されれば、私達は無理解や偏見から解放されますし、治療法の開発に結びつくかもしれません。研究を始めていただけることが、患者達の心の支えになることは間違いありません。ここまで来るには、本当に多くの方々にお世話になり、ご協力いただきました。すべての皆様に心から感謝しております。

最後に、今回の講演に倉常先生が準備された、オリジナルパワーポイント「慢性疲労症候群」をご紹介します。 実際の講演では、この中から40コマを選んで使用されました。

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