ついに完訳!カナダのME/CFSの臨床症例定義とガイドライン

「臨床医のための筋痛性脳脊髄炎(ME)/ 慢性疲労症候群(CFS)の臨床症例定義とガイドライン」の翻訳(附録を除く)が、ついに完成しました。私たちのホームページからダウンロードしてお読みできすので、ぜひ、ご活用下さい。 

この文書は、2003年にカナダ保健省によってまとめられたもので、日本疲労学会も加盟する国際慢性疲労症候群学会と、アメリカ・カナダの全ての患者団体が一致して推奨する診断基準です。カナダだけではなく、アメリカやベルギーの臨床医や研究者によって書かれました。


慢性疲労症候群の診断基準は世界にいくつも存在し、日本の診断指針はアメリカのフクダ基準(1994年)に基づいています。フクダ基準では、6ヶ月以上続く極度の疲労の他に、8つの症状のうち4つが当てはまれば、慢性疲労症候群と診断されます。この8つの症状のうちの2つの症状(労作後24時間以上続く極度の疲労と、記憶力・集中力の低下)は、慢性疲労症候群の中核症状であるにも関わらず、フクダ基準では必ずしもこの2つの症状を満たす必要がなく、うつ病の方が含まれる可能性があります。どの診断基準を使用して慢性疲労症候群と診断するかは、今後の研究の進展の方向性を決める上で、大きな鍵となる重要なポイントです。これまでホームページでは、その中の「診断ガイドライン」だけを紹介していましたが、この小冊子の翻訳によって、慢性疲労症候群のより正しい認知が広まりますことを願ってやみません。印刷して、ご活用いただけると幸いです。

翻訳にあたっては、編集者のマージョリー・ヴァンデサンデ氏より許可を得、篠原三恵子が翻訳し、東京保険医協会理事の申 偉秀先生に監修をお願い致しました。私たちの申し出に、快く応じて下さったマージョリー・ヴァンデサンデ氏のご好意に、心からの感謝を申し上げます。

なお、原文は次のサイトで紹介されています。http://sacfs.asn.au/download/consensus_overview_me_cfs.pdf

                       
                2011817日 
                慢性疲労症候群(CFS)をともに考える会
                              篠原 三恵子
                  
広告