慢性疲労症候群 国会で初質問  4月13日

4月13日の午後、参議院厚生労働委員会で日本共産党の小池晃議員が、慢性疲労症候群について質問しました。CFSをともに考える会の篠原三恵子さんが、仲間たちといっしょに駆けつけて傍聴しました。小池議員は、4月6日に参議院会館で開催された「『アイ リメンバー ミー』の試写会と慢性疲労症候群を考えるつどい』での患者たちの発言に触れながら、「本当に深刻な状態」と政府の対策を問いました。

答弁にたった足立政務官は、厚労省が平成三年から実態調査、病気の原因や特徴について研究を進めていることや、平成二十一年度より血液検査データなどを用いた客観的な診断基準が作れないのか、などの研究を行っていることを明らかにしました。

同議員は、その研究が何度も中断をしている事実をあげて、「非常に不十分な対策だ」と指摘。そして、傍聴席にいる篠原三恵子さんの事例を紹介しながら、「寝たきりになって車椅子を申請したが、慢性疲労症候群で寝たきりになるということをなかなか信じてもらえず、二年掛かってようやく車いすを出してもらった」事例や、「見た目は普通の人と変わらないので、理解してもらえずに怠けているんじゃないかと言われている、そういう患者さんの訴えもたくさん寄せられている」と語りました。日本に比べて進んでいるアメリカの疾病予防センター(CDC)の取り組みを紹介して「日本でも、こういったしっかりした戦略が必要。難病指定に向けて取り組む、あるいは障害者施策の対象になる深刻な症状を持つ病気だということをやはり周知、広報啓発活動を行っていく。大臣、こういう取組をやはりやっていくべきではないか」と迫りました。

答弁に立った長妻厚生労働大臣は、慢性疲労症候群の認知の遅れを認め、患者数が“数十万人になる可能性がある”として「今後、実態把握をすべく取り組むと同時に、広報についても、ホームページなども活用しながら更に広報を強化していきたい」と答えました。

長妻厚生労働大臣に“直訴”
委員会が終わって車椅子の篠原三恵子さんが傍聴席から出ると、長妻大臣たちが篠原さんに会いに見えました。篠原さんはすかさず、「治療をしてくれる医師もほとんどおらず、寝たきりの患者も多いはずで、病歴が20年にもなる人達を沢山知っています。経済的にも介護の問題でもみな非常に困っていますので、一刻も早い政府の対応を」と訴えました。

国会を出た篠原さんは「厚労省での研究が、慢性疲労症候群と言う病気から、ただの一般の疲労に移ってしまっている実態を、政府は全く把握していない。慢性疲労症候群が本当に深刻な病気である事を訴え続けていきたい。」と語っていました。

行動すれば変化 “車椅子の威力” (いっしょに傍聴した有原談)
篠原さんは、2月末に東久留米に見えた小池晃参議院議員に「国会で取り上げて欲しい。『アイリメンバーミー』を国会で見て欲しい」と訴えました。そのときに同席した仲間たちと「慢性疲労症候群をともに考える会」を立ち上げて、4月6日の国会内での「試写会とつどい」の開催などを積み上げてきたことが今回の厚生労働委員会の質疑につながりました。まさに、“行動すれば変わる”ことを実感できた2ヶ月でした。粘り強く交渉を続けて、横になったまま乗れる車椅子を獲得した篠原さんだからこそ、国会傍聴もでき、大臣に“直訴”するチャンスにめぐり合えたことを思うと、全国各地の患者たちが自由に車椅子(介護つき)を利用できることがどれほど重要なことか、たいへんよく理解できました。

(写真は上から、質問する小池参議院議員。下は、国会の中を衛士に車椅子を押されて移動する篠原さん)
 ★この日の模様は、しんぶん赤旗 4月16日付で報道されました。

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